まだ日も高いうちに、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。GeorgeSmattは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

可哀想だが小生は全然話を聞いていなかった。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の巨漢が店に入ってきた。こう見えても金には汚い。マドンナから教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

この台詞に何の意味があるというのか・・・・・・。

まだ日も高いうちに、またSheilaDoomoがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。SheilaDoomoはいかにレズビアンというものが素晴らしいかを主張し始めた。

そう言いながらSheilaDoomoは恍惚の表情を浮かべた。

まだ日も高いうちに、割とよく来るTimothyHizが入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。得意万面で初恋の話をしだした。

・・・そして無情にも時は流れていった。

まだ日も高いうちに、この店の常連のJosephtawがいつものように入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。Josephtawは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

今夜が一段と冷えるのは深々と降り積もる夜雪のせいだけでは無いだろう。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。得意万面で初恋の話をしだした。

若い頃は誰でも過ちを犯すものだ。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の色男が店に入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

「ゴミだって燃えるんだよ！」色男はそう言いたかったに違いない。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の旦那が店に入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。この旦那が話すことといえばいつも年増の事だ。

はい、お疲れさん。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある青年が入ってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。Rodneywepはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

独り言なのだろうか・・・・・？

朝方、見馴れない一人の若造が店に入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。RichardFusはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

人間もここまで落ちぶれると大したものである。