店も賑わいを見せる頃、またGlenncahがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

はい、お疲れさん。

店も賑わいを見せる頃、またMiguelLoantがやってきた。MiguelLoantと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。MiguelLoantはつっけんどんな態度でこう言った

独り言なのだろうか・・・・・？

店も賑わいを見せる頃、またMiguelLoantがやってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

人間もここまで落ちぶれると大したものである。

店も賑わいを見せる頃、またLeroyexiReがやってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。LeroyexiReは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

なぜここまで自信たっぷりに話せるのだろうか。・・・・理解に苦しむ。

店も賑わいを見せる頃、またDanielheFがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

ここにも一人、季節の終わりに取り残された若造がいた。

店も賑わいを見せる頃、またDanielheFがやってきた。DanielheFはウィンクを店にいた大和撫子に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

未だに過去にすがって生きている。

店も賑わいを見せる頃、またGlenncahがやってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

股間を掻くのだけはやめてもらいたいものだ。

店も賑わいを見せる頃、またMiguelLoantがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。何を思ったのかレズビアンの話しをはじめた。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。

店も賑わいを見せる頃、またGlenncahがやってきた。言わずと知れたGlenncah団のボスだ。何を思ったのか女子高生の話しをはじめた。

要するに誰かの悪口が言いたいのだろう。

店も賑わいを見せる頃、またGlenncahがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。Glenncahは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

この時のこのGlenncahの台詞が果たしてどんな意味を持っていたのか・・・。そのときの小生には予想すらできなかった。