遅い昼飯でも食べに来たのか、またJazzplayru_Torgoがやってきた。Jazzplayru_Torgoが入ってくるなり店内が静まりかえった。Jazzplayru_Torgoはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

そう言って、得意の嘘泣きをはじめた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またRichardjouckがやってきた。Richardjouckは店内中のレディに投げキッスをし、小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

ここにも一人、季節の終わりに取り残された中年がいた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJazzplayru_Torgoがやってきた。随分とご機嫌な様子だ。Jazzplayru_Torgoはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

Jazzplayru_Torgoの言葉に時間が止まった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJazzplayru_Torgoがやってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

もはや現実を直視する事はできないようだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJazzplayru_Torgoがやってきた。Jazzplayru_Torgoと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のJazzplayru_Torgoがいつものように入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またRichardjouckがやってきた。Richardjouckはウィンクを店にいたコギャルに送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、この中年が話すことといえばいつもコギャルの事だ。

この台詞を最後にしてこの中年は旅立った・・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またSheilaDoomoがやってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。SheilaDoomoは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

冗談にしては笑えない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またRichardjouckがやってきた。Richardjouckが入ってくるなり店内が静まりかえった。この優男が話すことといえばいつもレズビアンの事だ。

小生の意識はRichardjouckの鼻の穴から伸びている一本だけ長い毛に釘付けで、話を聞いている余裕はなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またRichardjouckがやってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。Richardjouckは令嬢から聞いたという話をしだした。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。