朝方、見馴れない一人の男が店に入ってきた。Michaeltroliというふざけた名前の男だ。Michaeltroliは1歩もその場を動こうとしなかった。

愛されたい。小生にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

朝方、前に見たことがあるガキが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。得意万面で初恋の話をしだした。

その時Dannylemは子犬のように震えていた。

朝方、見馴れない一人の老人が店に入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。この老人が話すことといえばいつも美女の事だ。

そう言って小粋なステップでダンスを踊った。

朝方、見馴れない一人の色男が店に入ってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

朝方、見馴れない一人のプリンスが店に入ってきた。Melvinskighは店内中のミスに投げキッスをし、何を思ったのかミスの話しをはじめた。

可哀想だが小生は全然話を聞いていなかった。

朝方、またTimothydapseがやってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。何を思ったのかマダムの話しをはじめた。

この台詞に何の意味があるというのか・・・・・・。

朝方、またDavidFuhがやってきた。店に入る前からDavidFuhは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

そう言いながらDavidFuhは恍惚の表情を浮かべた。

朝方、またClydeBialkがやってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。ClydeBialkはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

・・・そして無情にも時は流れていった。

朝方、またWilsonfluthがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

終始口元を押さえている。口臭を気にしているようだ。

朝方、またWilsonfluthがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

若い頃は誰でも過ちを犯すものだ。