朝方、何回かこの店を利用している紳士が入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。この紳士が話すことといえばいつも小娘の事だ。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

朝方、何回かこの店を利用している坊主が入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

オバサンとギャンブルと酒の話。この坊主には3種類の話題しかない。

朝方、前に見たことがある彼氏が入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。Bradleyneambはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

このBradleyneambという彼氏はどうも何かを隠している・・・・・・。

朝方、見馴れない一人の若造が店に入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

小生に何か期待している口ぶりだ。

朝方、何回かこの店を利用している英雄が入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。GeorgeCrincはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

この英雄の何を信じればいいと言うのか。

朝方、前に見たことがある中年が入ってきた。GeorgeCrincは店内中の女郎に投げキッスをし、小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

終始口元を押さえている。口臭を気にしているようだ。

朝方、何回かこの店を利用しているプリンスが入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。Darincoiptは辺りかまわず罵った。

Darincoiptは人の話を全く聞こうとしなかった。

朝方、前に見たことがあるオヤジが入ってきた。Darincoiptという名前は覚えるのに一苦労だ。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

そしてこの後、驚愕の事実が！

朝方、見馴れない一人の学生が店に入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

多分自分でも何を言っているのか分からないのだろう。

朝方、前に見たことがある巨漢が入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。Bradleyneambは1歩もその場を動こうとしなかった。

何を言いたいのかサッパリ分からない。