遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人のガキが店に入ってきた。どこにでもいるような人間だ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

そう言いながらも目線は先ほど店に入ってきた女に釘付けである。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある青年が入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

何を語っても冴えない青年だ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るWillieTedが入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るWillieTedが入ってきた。WillieTedはウィンクを店にいたセクシーダイナマイトに送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、WillieTedはセクシーダイナマイトから聞いたという話をしだした。

そう言ったWillieTedの表情は酷く疲れていた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の坊主が店に入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。Alfredcoighは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

そう思っただけで実際には何も言わなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがあるホモが入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。RonnieChunkはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

それはここで言う事では無いと思うのだが・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用している若者が入ってきた。WillieTedは終始腰を左右に揺らしている。WillieTedはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

箱入り娘に目がないらしい。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のRobertUniftがいつものように入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。RobertUniftはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

おつむがちょっと弱そうだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のRobertUniftがいつものように入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。RobertUniftはいかにレディというものが素晴らしいかを主張し始めた。

小生ならとてもじゃないが、このような話、恥ずかしくて人前ではできない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またAlbertJOINAがやってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

可哀想に・・完全に壊れきっている。