店も賑わいを見せる頃、またGeraldBesがやってきた。未成年の美貌に店内中の貴婦人が息をのむ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

店も賑わいを見せる頃、またGeraldBesがやってきた。博徒仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。GeraldBesは1歩もその場を動こうとしなかった。

この台詞を最後にしてこのオヤジは旅立った・・・・・。

店も賑わいを見せる頃、またAndresSorがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。売人という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

あまりにも必死だったので小生は思わず吹き出してしまった。

店も賑わいを見せる頃、またGeraldBesがやってきた。GeraldBesという名前は覚えるのに一苦労だ。GeraldBesはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

小生の意識はGeraldBesの鼻の穴から伸びている一本だけ長い毛に釘付けで、話を聞いている余裕はなかった。

店も賑わいを見せる頃、またGeraldBesがやってきた。博徒仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。得意万面で初恋の話をしだした。

最近話題の中心人物は誰かって？勿論目の前にいるこのGeraldBesさ。

店も賑わいを見せる頃、またAndresSorがやってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

AndresSorは一度医者に診てもらった方がいいかもしれない・・・。

店も賑わいを見せる頃、またAndresSorがやってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。AndresSorは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

中身の無い英雄だ。

店も賑わいを見せる頃、またGeraldBesがやってきた。GeraldBesというふざけた名前の男だ。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

そう言って体をピクピク痙攣させた。

店も賑わいを見せる頃、またGeraldBesがやってきた。GeraldBesはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。GeraldBesは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

何度も聞いた話だった・・・・。

店も賑わいを見せる頃、またGeraldBesがやってきた。GeraldBesという名前は覚えるのに一苦労だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

声はでかいが中身は無い。