大分夜も遅くなった頃、またLouisbooraがやってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

後半は殆ど聞いていなかった・・・・。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るDonaldLibが入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

隣のテーブルで１人の令嬢がDonaldLibの様子を見て笑っていた。

大分夜も遅くなった頃、またLouisbooraがやってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。Louisbooraはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

Louisbooraの言葉にはどこか淫靡な響きがある。

大分夜も遅くなった頃、またLouisbooraがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。Louisbooraはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

Louisbooraが他の客に悪戯を働かないよう注意が必要だ。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るDonaldLibが入ってきた。こう見えても金には汚い。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

・・・完全に正気を失っていた。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るDonaldLibが入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。DonaldLibは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

大分夜も遅くなった頃、またLouisbooraがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

大分夜も遅くなった頃、またLouisbooraがやってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。

大分夜も遅くなった頃、またLouisbooraがやってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。Louisbooraは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

Louisbooraの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。

大分夜も遅くなった頃、またLouisbooraがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。Louisbooraは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。