まだ日も高いうちに、またDenniscekがやってきた。タレコミ屋仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

本当はこの先も続くのだが、ただ長くなるだけなのでここで割愛させていただく。

まだ日も高いうちに、またDenniscekがやってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。Denniscekは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

台詞がどれだけ立派でもこの学生が言っては・・・・・・。

まだ日も高いうちに、またDenniscekがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。Denniscekは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

慰めはいらない。要はそれが言いたいのだろう。

まだ日も高いうちに、またJamesUnamiがやってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。JamesUnamiは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

JamesUnamiは終わりの無い迷宮に入り込んでしまっている。

まだ日も高いうちに、またRalphFarがやってきた。今夜は最悪の気分だ。RalphFarは女から聞いたという話をしだした。

RalphFarの話よりRalphFarという名前の方が笑える。

まだ日も高いうちに、またJamesUnamiがやってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。JamesUnamiはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

一体全体どうなってしまうと言うのか！

まだ日も高いうちに、またDenniscekがやってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

それでよく今まで生きてこれたものだ。

まだ日も高いうちに、またRalphFarがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。RalphFarはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

眠くなる話だった・・・・。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人のオヤジが店に入ってきた。MariaFawという名前は覚えるのに一苦労だ。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

後半は殆ど聞いていなかった・・・・。

まだ日も高いうちに、またRalphFarがやってきた。RalphFarと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。RalphFarは1歩もその場を動こうとしなかった。

このRalphFarは友達がほしくて仕方がない哀れな人物である。