遅い昼飯でも食べに来たのか、またRalphFarがやってきた。タレコミ屋仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。RalphFarは女郎から聞いたという話をしだした。

小生はその時RalphFarの殺意を確かに感じた・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の二枚目が店に入ってきた。二枚目はミスを探しているらしく、一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

二枚目には二度と口を開かないでもらいたい。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJamesUnamiがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

・・・目が完全にイッてしまってる。

まだ日も高いうちに、またDenniscekがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。Denniscekはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

口を開けば愚痴しか言わない。

まだ日も高いうちに、またJamesUnamiがやってきた。この女殺しにつかまったら大概の女性は人生の地獄を見る。JamesUnamiはいかに女性というものが素晴らしいかを主張し始めた。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

まだ日も高いうちに、またRalphFarがやってきた。今夜は最悪の気分だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

要は小生にもタレコミ屋を薦めているのである。

まだ日も高いうちに、またRalphFarがやってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。何を思ったのか生娘の話しをはじめた。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけの若者だ。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある未成年が入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。Victorgritoは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

まだ日も高いうちに、またDenniscekがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

その横顔は若かりし頃のDenniscekの母親に瓜二つだった。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の女殺しが店に入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

今ここに一人の神が誕生した。