朝方、この店の常連のHowardincorがいつものように入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

それはここで言う事では無いと思うのだが・・・。

朝方、前に見たことがある若造が入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

オバサンに目がないらしい。

朝方、見馴れない一人の巨漢が店に入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。Rubengofは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

おつむがちょっと弱そうだ。

朝方、割とよく来るThomasDixが入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

小生ならとてもじゃないが、このような話、恥ずかしくて人前ではできない。

朝方、この店の常連のHowardincorがいつものように入ってきた。Howardincorが入ってくるなり店内が静まりかえった。Howardincorはいかにレズビアンというものが素晴らしいかを主張し始めた。

可哀想に・・完全に壊れきっている。

朝方、前に見たことがあるプリンスが入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。HenryNowはいかに乙女というものが素晴らしいかを主張し始めた。

HenryNowは終わりの無い迷宮に入り込んでしまっている。

朝方、この店の常連のStevereextがいつものように入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

自分の親から散々言われてきた言葉なのだろう。

朝方、割とよく来るThomasDixが入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。何を思ったのかコギャルの話しをはじめた。

この後、誰もが予想だにしない展開が！

朝方、前に見たことがあるガキが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。HenryNowはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

小生は無言で酒を注いでやった。

朝方、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

何気ない台詞の中に秘めた凶暴性を感じる。