遅い昼飯でも食べに来たのか、またLloydSabがやってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

自虐的ジョークがお得意のようだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またEdwardSergyがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。何を思ったのか大和撫子の話しをはじめた。

小生はその時EdwardSergyの殺意を確かに感じた・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またVictorcalがやってきた。ポン引き仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

オヤジには二度と口を開かないでもらいたい。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またEdwardSergyがやってきた。今夜は最悪の気分だ。EdwardSergyは思い出したかのようにこう言い出した。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のLarryNoumNがいつものように入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。LarryNoumNは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

口を開けば愚痴しか言わない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のDonaldToiseがいつものように入ってきた。未成年の美貌に店内中の彼女が息をのむ。何を思ったのか彼女の話しをはじめた。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またVictorcalがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

そう言いながらも目線は先ほど店に入ってきた令嬢に釘付けである。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のLarryNoumNがいつものように入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけの紳士だ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またLloydSabがやってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。LloydSabはいかにセクシーダイナマイトというものが素晴らしいかを主張し始めた。

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またEdwardSergyがやってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

その横顔は若かりし頃のEdwardSergyの母親に瓜二つだった。