朝方、またRobertZotがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。RobertZotは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

小生はひたすら我慢して聞いてあげた。

朝方、またRobertZotがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。RobertZotは周りを警戒するようにこう言い出した。

RobertZotの言葉にはどこか淫靡な響きがある。

朝方、またRobertZotがやってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。RobertZotはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

その時小生はRobertZotを抱きしめたい衝動に駆られた。

朝方、この店の常連のfixScumeがいつものように入ってきた。この女殺しにつかまったら大概のオバサンは人生の地獄を見る。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

笑って許してやるだけの寛容性も必要だ。

朝方、前に見たことがある彼氏が入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

その非情な目が見つめ続けてきた哀切な過去の結末とは・・。

朝方、見馴れない一人の男が店に入ってきた。Jonspothは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。Jonspothはいかにお嬢さんというものが素晴らしいかを主張し始めた。

ご高説をありがとう。

朝方、またRobertZotがやってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。RobertZotはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

この女殺しからこの話が出てくるとは思わなかった。

朝方、またRobertZotがやってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。得意万面で初恋の話をしだした。

RobertZotは後半部分は殆ど壁に向かって喋っていた。

朝方、またRobertZotがやってきた。言わずと知れたRobertZot団のボスだ。RobertZotはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

小生はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

朝方、またRobertZotがやってきた。RobertZotという名前は覚えるのに一苦労だ。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

自虐的ジョークがお得意のようだ。