まだ日も高いうちに、前に見たことがある英雄が入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。JoshuaSizは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

眠くなる話だった・・・・。

まだ日も高いうちに、またStevereextがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。何を思ったのか女子高生の話しをはじめた。

うん？どっかで聞いたような台詞だ・・・・・。

まだ日も高いうちに、この店の常連のDallasFumがいつものように入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。DallasFumはいかにミスというものが素晴らしいかを主張し始めた。

このDallasFumは友達がほしくて仕方がない哀れな人物である。

まだ日も高いうちに、またHowardincorがやってきた。二枚目は女王様を探しているらしく、何を思ったのか女王様の話しをはじめた。

周りの人間は誰もHowardincorの言葉を聞いていなかった。

まだ日も高いうちに、またHowardincorがやってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

Howardincorを警察に通報するべきか悩むところだ・・・。

まだ日も高いうちに、またThomasDixがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。ThomasDixは1歩もその場を動こうとしなかった。

そんな事よりさっさとヅラを直したらどうだ。

まだ日も高いうちに、またThomasDixがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。ThomasDixはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

そんな事を言っても愛する人は戻ってこない。

まだ日も高いうちに、またHowardincorがやってきた。今夜は最悪の気分だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

この店でのトラブルはごめんだ。

まだ日も高いうちに、またThomasDixがやってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。ThomasDixは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

とてもオバサンを恐れている。小生はそう直感した。

まだ日も高いうちに、またStevereextがやってきた。Stevereextはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

あまりにも必死だったので小生は思わず吹き出してしまった。