大分夜も遅くなった頃、またStephengoanoがやってきた。Stephengoanoはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

自分の親から散々言われてきた言葉なのだろう。

大分夜も遅くなった頃、またStephengoanoがやってきた。Stephengoanoが入ってくるなり店内が静まりかえった。タレコミ屋という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

この後、誰もが予想だにしない展開が！

大分夜も遅くなった頃、またVinceAxiotがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。VinceAxiotは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

小生は無言で酒を注いでやった。

大分夜も遅くなった頃、またWesleyVesがやってきた。WesleyVesはウィンクを店にいたオバサンに送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、WesleyVesは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

何気ない台詞の中に秘めた凶暴性を感じる。

大分夜も遅くなった頃、またDouglasSoyncがやってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。DouglasSoyncはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

たかがそれだけのことを言いにわざわざ来たのだろうか！？

大分夜も遅くなった頃、またArthurkakがやってきた。言わずと知れたArthurkak団のボスだ。Arthurkakはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

隣のテーブルで１人のマダムがArthurkakの様子を見て笑っていた。

大分夜も遅くなった頃、またWilliamnicがやってきた。Williamnicは終始腰を左右に揺らしている。Williamnicはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

Williamnicの言葉にはどこか淫靡な響きがある。

大分夜も遅くなった頃、またDouglasSoyncがやってきた。売人仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。DouglasSoyncは美女から聞いたという話をしだした。

DouglasSoyncが他の客に悪戯を働かないよう注意が必要だ。

大分夜も遅くなった頃、またWesleyVesがやってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

・・・完全に正気を失っていた。

大分夜も遅くなった頃、またWesleyVesがやってきた。店に入る前からWesleyVesは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。この男性が話すことといえばいつも女子高生の事だ。

その非情な目が見つめ続けてきた哀切な過去の結末とは・・。