朝方、この店の常連のLancehyDayがいつものように入ってきた。この女殺しにつかまったら大概のお嬢さんは人生の地獄を見る。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

そう言ったLancehyDayの表情は酷く疲れていた。

朝方、割とよく来るPedroNesが入ってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。PedroNesは周りを警戒するようにこう言い出した。

そう思っただけで実際には何も言わなかった。

朝方、この店の常連のLancehyDayがいつものように入ってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

それはここで言う事では無いと思うのだが・・・。

朝方、この店の常連のLancehyDayがいつものように入ってきた。スリ仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。LancehyDayは思い出したかのようにこう言い出した。

年増に目がないらしい。

朝方、割とよく来るPedroNesが入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

おつむがちょっと弱そうだ。

朝方、割とよく来るPedroNesが入ってきた。店に入る前からPedroNesは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。PedroNesはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

小生ならとてもじゃないが、このような話、恥ずかしくて人前ではできない。

朝方、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

可哀想に・・完全に壊れきっている。

朝方、割とよく来るPedroNesが入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。PedroNesは大和撫子から聞いたという話をしだした。

PedroNesは終わりの無い迷宮に入り込んでしまっている。

朝方、割とよく来るPedroNesが入ってきた。PedroNesはウィンクを店にいた彼女に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、PedroNesはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

自分の親から散々言われてきた言葉なのだろう。

朝方、割とよく来るPedroNesが入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

この後、誰もが予想だにしない展開が！