まだ日も高いうちに、またWilliamdipがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。Williamdipはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

とても生娘を恐れている。小生はそう直感した。

まだ日も高いうちに、またWilliamdipがやってきた。Williamdipは終始腰を左右に揺らしている。Williamdipは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

Williamdipの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。

まだ日も高いうちに、またWilliamdipがやってきた。Williamdipはウィンクを店にいたマダムに送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。

まだ日も高いうちに、またDanielpapがやってきた。Danielpapはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。Danielpapは辺りかまわず罵った。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

まだ日も高いうちに、またStevenafがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。Stevenafはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

小生はその時Stevenafの殺意を確かに感じた・・・。

まだ日も高いうちに、またStevenafがやってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

この後、Stevenafは出入り禁止にさせてもらった。

まだ日も高いうちに、またStevenafがやってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。Stevenafは令嬢から聞いたという話をしだした。

・・・目が完全にイッてしまってる。

まだ日も高いうちに、またStevenafがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。Stevenafは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

口を開けば愚痴しか言わない。

まだ日も高いうちに、またJamesNeidoがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。この旦那が話すことといえばいつも乙女の事だ。

読者諸君にここでタネを明かそう。旦那はこの時重大な嘘をついていた。

まだ日も高いうちに、またStevenafがやってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

要は小生にもポン引きを薦めているのである。