遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のDarrellricがいつものように入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。このミスターが話すことといえばいつもレディの事だ。

なぜここまで自信たっぷりに話せるのだろうか。・・・・理解に苦しむ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJamesUnoftがやってきた。言わずと知れたJamesUnoft団のボスだ。JamesUnoftはつっけんどんな態度でこう言った

ここにも一人、季節の終わりに取り残されたミスターがいた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のKevinWewがいつものように入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

未だに過去にすがって生きている。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のJessieFoeldがいつものように入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

股間を掻くのだけはやめてもらいたいものだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のKevinWewがいつものように入ってきた。KevinWewはウィンクを店にいた人妻に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、KevinWewはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のJessieFoeldがいつものように入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。JessieFoeldは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

要するに誰かの悪口が言いたいのだろう。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJamesUnoftがやってきた。JamesUnoftはウィンクを店にいた箱入り娘に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

この時のこのJamesUnoftの台詞が果たしてどんな意味を持っていたのか・・・。そのときの小生には予想すらできなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のDarrellricがいつものように入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

冗談にしては笑えない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJamesUnoftがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。JamesUnoftはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

そう言って口の周りをゆっくり舐め回した。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のKevinWewがいつものように入ってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。