遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るTylergetが入ってきた。言わずと知れたTylerget団のボスだ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

まるで小学生の会話だった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るDonaldlotlyが入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。Donaldlotlyはいかにオバサンというものが素晴らしいかを主張し始めた。

オバサンに目がないらしい。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人のホモが店に入ってきた。この前新聞に載っていたホモだ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

おつむがちょっと弱そうだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の野郎が店に入ってきた。店に入る前からBarneyZewは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。BarneyZewは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

小生ならとてもじゃないが、このような話、恥ずかしくて人前ではできない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の彼氏が店に入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

可哀想に・・完全に壊れきっている。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るTylergetが入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

Tylergetは自分の存在を誰かに知って欲しいのだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るTylergetが入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。Tylergetは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

自分の親から散々言われてきた言葉なのだろう。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るJeffreymupが入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

この後、誰もが予想だにしない展開が！

遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用している青年が入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。Jeffreymupは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

いけない。一瞬寝てしまった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るTylergetが入ってきた。Tylergetが入ってくるなり店内が静まりかえった。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

何気ない台詞の中に秘めた凶暴性を感じる。