まだ日も高いうちに、この店の常連のErnestotumがいつものように入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

思ったほど面白い話ではなかった。

まだ日も高いうちに、この店の常連のEdwardcabがいつものように入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。Edwardcabは最近の彼女がいかに腹立つかを力説しはじめた。

今時こういう発言をする人間がいるだろうか？

まだ日も高いうちに、この店の常連のEugenecoumnがいつものように入ってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。Eugenecoumnはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

愛されたい。小生にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

まだ日も高いうちに、この店の常連のErnestotumがいつものように入ってきた。Ernestotumという名前は覚えるのに一苦労だ。Ernestotumは思い出したかのようにこう言い出した。

その時Ernestotumは子犬のように震えていた。

まだ日も高いうちに、この店の常連のErnestotumがいつものように入ってきた。未成年の美貌に店内中の女の子が息をのむ。この未成年が話すことといえばいつも女の子の事だ。

そう言って小粋なステップでダンスを踊った。

まだ日も高いうちに、この店の常連のBrianBapleがいつものように入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

まだ日も高いうちに、この店の常連のBrianBapleがいつものように入ってきた。BrianBapleという名前は覚えるのに一苦労だ。得意万面で初恋の話をしだした。

可哀想だが小生は全然話を聞いていなかった。

まだ日も高いうちに、この店の常連のJosephInjetがいつものように入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。JosephInjetはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

この台詞に何の意味があるというのか・・・・・・。

まだ日も高いうちに、この店の常連のJosephInjetがいつものように入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。JosephInjetは思い出したかのようにこう言い出した。

小生に何か期待している口ぶりだ。

まだ日も高いうちに、この店の常連のErnestotumがいつものように入ってきた。Ernestotumはウィンクを店にいた小娘に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

・・・そして無情にも時は流れていった。