遅い昼飯でも食べに来たのか、またKennethbugがやってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。Kennethbugはいかに女性というものが素晴らしいかを主張し始めた。

いけない。一瞬寝てしまった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDavidgamがやってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。Davidgamはいかにレズビアンというものが素晴らしいかを主張し始めた。

事実だとしたらかなりやばい話だ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDavidgamがやってきた。二枚目はコギャルを探しているらしく、小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

たかがそれだけのことを言いにわざわざ来たのだろうか！？

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDavidgamがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。Davidgamは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

小生はひたすら我慢して聞いてあげた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またKennethbugがやってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。何を思ったのか乙女の話しをはじめた。

昔はもっと素直ないい子だったのに・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDavidgamがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

その時小生はDavidgamを抱きしめたい衝動に駆られた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDavidgamがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。Davidgamは今の仕事のキャッチセールスを辞めたいというような話をしてきた。

笑って許してやるだけの寛容性も必要だ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またKennethbugがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

その非情な目が見つめ続けてきた哀切な過去の結末とは・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またKennethbugがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

ご高説をありがとう。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またKennethbugがやってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。Kennethbugはいかにミスというものが素晴らしいかを主張し始めた。

この彼氏からこの話が出てくるとは思わなかった。