まだ日も高いうちに、割とよく来るJosephInjetが入ってきた。JosephInjetは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

自虐的ジョークがお得意のようだ。

まだ日も高いうちに、この店の常連のErnestotumがいつものように入ってきた。スリ仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。Ernestotumは美人から聞いたという話をしだした。

小生はその時Ernestotumの殺意を確かに感じた・・・。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の御曹司が店に入ってきた。Ernieedileと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。Ernieedileはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

御曹司には二度と口を開かないでもらいたい。

まだ日も高いうちに、割とよく来るEdwardcabが入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

まだ日も高いうちに、この店の常連のEugenecoumnがいつものように入ってきた。スリ仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。Eugenecoumnは周りを警戒するようにこう言い出した。

口を開けば愚痴しか言わない。

まだ日も高いうちに、割とよく来るJosephInjetが入ってきた。二枚目は女郎を探しているらしく、JosephInjetは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

まだ日も高いうちに、割とよく来るJosephInjetが入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。JosephInjetは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

そう言いながらも目線は先ほど店に入ってきた美人に釘付けである。

まだ日も高いうちに、この店の常連のErnestotumがいつものように入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけの色男だ。

まだ日も高いうちに、割とよく来るJosephpaWが入ってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

まだ日も高いうちに、この店の常連のEugenecoumnがいつものように入ってきた。Eugenecoumnは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。生娘から教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

その横顔は若かりし頃のEugenecoumnの母親に瓜二つだった。