まだ日も高いうちに、割とよく来るAndresSorが入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

AndresSorは一度医者に診てもらった方がいいかもしれない・・・。

まだ日も高いうちに、またJazzplayru_Torgoがやってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

この後、Jazzplayru_Torgoは出入り禁止にさせてもらった。

まだ日も高いうちに、またJazzplayru_Torgoがやってきた。Jazzplayru_Torgoと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。Jazzplayru_Torgoはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

そう言って体をピクピク痙攣させた。

まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用している女殺しが入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。GeraldBesはセクシーダイナマイトから聞いたという話をしだした。

社会に対する怒りを小生にぶつけてきた。

まだ日も高いうちに、またJazzplayru_Torgoがやってきた。Jazzplayru_Torgoは店内中の令嬢に投げキッスをし、荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

声はでかいが中身は無い。

まだ日も高いうちに、またJazzplayru_Torgoがやってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

思ったほど面白い話ではなかった。

まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用している英雄が入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。GeraldBesはつっけんどんな態度でこう言った

これのどこが笑える話なのだろうか？

まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用している紳士が入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。AndresSorはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

愛されたい。小生にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用している男が入ってきた。GeraldBesは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

GeraldBesは何故か自分の携帯電話が鳴ることに酷く怯えているようだった。

まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用している男性が入ってきた。GeraldBesはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。GeraldBesはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

店内の客全員がGeraldBesを優しい眼差しで見つめていた。