遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のDavidgamがいつものように入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけの巨漢だ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のDavidgamがいつものように入ってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。Davidgamは辺りかまわず罵った。

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のKennethbugがいつものように入ってきた。Kennethbugは終始腰を左右に揺らしている。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

その横顔は若かりし頃のKennethbugの母親に瓜二つだった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のKennethbugがいつものように入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

今ここに一人の神が誕生した。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のKennethbugがいつものように入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。Kennethbugは妖婦から聞いたという話をしだした。

それはここで言う事では無いと思うのだが・・・。

まだ日も高いうちに、この店の常連のDavidgamがいつものように入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。Davidgamは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

この坊主もたまには語りたいのだろう。

まだ日も高いうちに、この店の常連のKennethbugがいつものように入ってきた。Kennethbugと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

本当はこの先も続くのだが、ただ長くなるだけなのでここで割愛させていただく。

まだ日も高いうちに、この店の常連のKennethbugがいつものように入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。Kennethbugはいかにお嬢さんというものが素晴らしいかを主張し始めた。

小生ならとてもじゃないが、このような話、恥ずかしくて人前ではできない。

まだ日も高いうちに、割とよく来るDavidgamが入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。Davidgamはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

慰めはいらない。要はそれが言いたいのだろう。

まだ日も高いうちに、この店の常連のKennethbugがいつものように入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。Kennethbugはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

Kennethbugは終わりの無い迷宮に入り込んでしまっている。