店も賑わいを見せる頃、またDavidgamがやってきた。随分とご機嫌な様子だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDavidgamがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。Davidgamは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDavidgamがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。Davidgamはいかにレズビアンというものが素晴らしいかを主張し始めた。

この時のこのDavidgamの台詞が果たしてどんな意味を持っていたのか・・・。そのときの小生には予想すらできなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDavidgamがやってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。Davidgamはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

冗談にしては笑えない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またKennethbugがやってきた。二枚目はコギャルを探しているらしく、タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

そう言って口の周りをゆっくり舐め回した。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDavidgamがやってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。Davidgamは生娘から聞いたという話をしだした。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またKennethbugがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。Kennethbugはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDavidgamがやってきた。未成年の美貌に店内中の彼女が息をのむ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

世も末だ・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またDavidgamがやってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

そう言ってDavidgamは不気味にはにかんだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またKennethbugがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。Kennethbugは周りを警戒するようにこう言い出した。

何度も聞いた話だった・・・・。