大分夜も遅くなった頃、またStevenTatがやってきた。StevenTatはウィンクを店にいた令嬢に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、なぜか、宝塚口調で喋り出した。

中年には二度と口を開かないでもらいたい。

大分夜も遅くなった頃、またBenitociGがやってきた。BenitociGというふざけた名前の男だ。BenitociGはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

大分夜も遅くなった頃、またBenitociGがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。BenitociGは周りを警戒するようにこう言い出した。

この坊主は金の話しかしてこない。

大分夜も遅くなった頃、またChrisEmoriがやってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。ChrisEmoriはつっけんどんな態度でこう言った

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

大分夜も遅くなった頃、またStevenTatがやってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

そう言いながらも目線は先ほど店に入ってきた大和撫子に釘付けである。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のAaronhitがいつものように入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

何を語っても冴えないガキだ。

大分夜も遅くなった頃、またStevenTatがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。ポン引きという職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

大分夜も遅くなった頃、またStevenTatがやってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。StevenTatはつっけんどんな態度でこう言った

そう言ったStevenTatの表情は酷く疲れていた。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の未成年が店に入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。AmandaGaxは1歩もその場を動こうとしなかった。

今ここに一人の神が誕生した。

大分夜も遅くなった頃、またStevenTatがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。StevenTatはいかに淑女というものが素晴らしいかを主張し始めた。

それはここで言う事では無いと思うのだが・・・。