店も賑わいを見せる頃、またWilliamciqueがやってきた。ノミ屋仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

何を語っても冴えないオヤジだ。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の御曹司が店に入ってきた。TashaRineeと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

店も賑わいを見せる頃、またWilliamciqueがやってきた。ノミ屋仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。Williamciqueは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

そう言ったWilliamciqueの表情は酷く疲れていた。

店も賑わいを見せる頃、またWilliamciqueがやってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。Williamciqueはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

そう思っただけで実際には何も言わなかった。

店も賑わいを見せる頃、またWilliamciqueがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

それはここで言う事では無いと思うのだが・・・。

店も賑わいを見せる頃、またWilliamciqueがやってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

令嬢に目がないらしい。

店も賑わいを見せる頃、またHowardgofがやってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。Howardgofは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

おつむがちょっと弱そうだ。

店も賑わいを見せる頃、またWilliamciqueがやってきた。Williamciqueはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。Williamciqueはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

小生ならとてもじゃないが、このような話、恥ずかしくて人前ではできない。

店も賑わいを見せる頃、またWilliamciqueがやってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。Williamciqueは思い出したかのようにこう言い出した。

可哀想に・・完全に壊れきっている。

店も賑わいを見せる頃、またHowardgofがやってきた。Howardgofは終始腰を左右に揺らしている。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

Howardgofは終わりの無い迷宮に入り込んでしまっている。