遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の野郎が店に入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のSamuelRoulpがいつものように入ってきた。SamuelRoulpはウィンクを店にいた美女に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、SamuelRoulpはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

中身の無い中年だ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用している貴公子が入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。Thomasdepはつっけんどんな態度でこう言った

そう言ってThomasdepは不気味にはにかんだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のSamuelRoulpがいつものように入ってきた。SamuelRoulpと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。スリという職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

何度も聞いた話だった・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のSamuelRoulpがいつものように入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。SamuelRoulpはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

声はでかいが中身は無い。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のSamuelRoulpがいつものように入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。得意万面で初恋の話をしだした。

SamuelRoulpは何が面白かったのか自分の話で爆笑していた・・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある坊主が入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

今時こういう発言をする人間がいるだろうか？

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のSamuelRoulpがいつものように入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。この未成年が話すことといえばいつも女の子の事だ。

愛されたい。小生にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のSamuelRoulpがいつものように入ってきた。SamuelRoulpは店内中の美女に投げキッスをし、SamuelRoulpは辺りかまわず罵った。

その時SamuelRoulpは子犬のように震えていた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある巨漢が入ってきた。こう見えても金には汚い。Thomasdepはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

そう言って小粋なステップでダンスを踊った。