店も賑わいを見せる頃、またAndresSorがやってきた。AndresSorという名前は覚えるのに一苦労だ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

社会に対する怒りを小生にぶつけてきた。

店も賑わいを見せる頃、またAndresSorがやってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

読者諸君にここでタネを明かそう。貴公子はこの時重大な嘘をついていた。

店も賑わいを見せる頃、またGeraldBesがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。GeraldBesは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

思ったほど面白い話ではなかった。

店も賑わいを見せる頃、またGeraldBesがやってきた。今夜は最悪の気分だ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

これのどこが笑える話なのだろうか？

店も賑わいを見せる頃、またAndresSorがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

愛を捨てたAndresSorの言葉はあまりにも悲しかった。

店も賑わいを見せる頃、またAndresSorがやってきた。AndresSorは店内中の妖婦に投げキッスをし、AndresSorはいかに妖婦というものが素晴らしいかを主張し始めた。

AndresSorは何故か自分の携帯電話が鳴ることに酷く怯えているようだった。

店も賑わいを見せる頃、またGeraldBesがやってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。このプリンスが話すことといえばいつも箱入り娘の事だ。

店内の客全員がGeraldBesを優しい眼差しで見つめていた。

店も賑わいを見せる頃、またGeraldBesがやってきた。随分とご機嫌な様子だ。GeraldBesは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

まるで悲劇のヒロインだ・・・。

店も賑わいを見せる頃、またGeraldBesがやってきた。この前新聞に載っていたホモだ。GeraldBesはつっけんどんな態度でこう言った

妖婦とギャンブルと酒の話。このホモには3種類の話題しかない。

店も賑わいを見せる頃、またAndresSorがやってきた。AndresSorは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

このAndresSorという男はどうも何かを隠している・・・・・・。