まだ日も高いうちに、またErnestotumがやってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

愛を捨てたErnestotumの言葉はあまりにも悲しかった。

まだ日も高いうちに、またJosephpaWがやってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

その横顔は若かりし頃のJosephpaWの母親に瓜二つだった。

まだ日も高いうちに、またCharlesbotがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

今ここに一人の神が誕生した。

まだ日も高いうちに、この店の常連のJosephInjetがいつものように入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。この若造が話すことといえばいつも生娘の事だ。

まるで悲劇のヒロインだ・・・。

まだ日も高いうちに、またCharlesbotがやってきた。Charlesbotはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

この男性もたまには語りたいのだろう。

まだ日も高いうちに、またErnestotumがやってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。Ernestotumはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

このErnestotumという学生はどうも何かを隠している・・・・・・。

まだ日も高いうちに、またJosephpaWがやってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。JosephpaWは1歩もその場を動こうとしなかった。

台詞がどれだけ立派でもこの貴公子が言っては・・・・・・。

まだ日も高いうちに、またJosephpaWがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。何を思ったのか美女の話しをはじめた。

慰めはいらない。要はそれが言いたいのだろう。

まだ日も高いうちに、またErnestotumがやってきた。こう見えても金には汚い。Ernestotumは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

Ernestotumはその曇った瞳で何を見ていたのだろうか。

まだ日も高いうちに、この店の常連のJosephInjetがいつものように入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。JosephInjetは1歩もその場を動こうとしなかった。

JosephInjetの話よりJosephInjetという名前の方が笑える。