店も賑わいを見せる頃、この店の常連のEmmettkiblyがいつものように入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

そう言ってEmmettkiblyは不気味にはにかんだ。

店も賑わいを見せる頃、またJasonutigeがやってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

何度も聞いた話だった・・・・。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のRobertDipがいつものように入ってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

声はでかいが中身は無い。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のEmmettkiblyがいつものように入ってきた。こそ泥仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。Emmettkiblyは女性から聞いたという話をしだした。

Emmettkiblyは何が面白かったのか自分の話で爆笑していた・・・・・。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のRobertDipがいつものように入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。RobertDipはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

今時こういう発言をする人間がいるだろうか？

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のEmmettkiblyがいつものように入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。この貴公子が話すことといえばいつもセクシーダイナマイトの事だ。

愛されたい。小生にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のEmmettkiblyがいつものように入ってきた。言わずと知れたEmmettkibly団のボスだ。Emmettkiblyはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

その時Emmettkiblyは子犬のように震えていた。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のRobertDipがいつものように入ってきた。二枚目はマドンナを探しているらしく、RobertDipは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

そう言って小粋なステップでダンスを踊った。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のAlbertLowがいつものように入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。AlbertLowは女郎から聞いたという話をしだした。

・・・誰か通訳してくれ。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のEmmettkiblyがいつものように入ってきた。二枚目は女の子を探しているらしく、何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

可哀想だが小生は全然話を聞いていなかった。