朝方、またLelanditavaがやってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

人間もここまで落ちぶれると大したものである。

朝方、またLelanditavaがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

小生はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

朝方、またLelanditavaがやってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

朝方、またDannybaicsがやってきた。どこにでもいるような人間だ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

だがその目元は全く笑っていなかった・・・。

朝方、またJuliusfaurlがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。Juliusfaurlは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

なかなか話し上手なジェントルマンだ。

朝方、またShermannuhがやってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

子供達が泣いてるぞ・・・。

朝方、またJuliusfaurlがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。Juliusfaurlは最近の淑女がいかに腹立つかを力説しはじめた。

この男の子は金の話しかしてこない。

朝方、またLelanditavaがやってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。Lelanditavaは辺りかまわず罵った。

ガキのこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。

朝方、またJuliusfaurlがやってきた。言わずと知れたJuliusfaurl団のボスだ。Juliusfaurlは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

殆ど逆ギレだ・・・・・。

朝方、またLelanditavaがやってきた。Lelanditavaというふざけた名前の男だ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

何を語っても冴えない男だ。