店も賑わいを見せる頃、またJamesAcuriがやってきた。JamesAcuriはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。JamesAcuriは1歩もその場を動こうとしなかった。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のDavidGreetがいつものように入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。DavidGreetはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

小生はこの時のDavidGreetの笑顔を未だに忘れない。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のLarrytutがいつものように入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

そう思っただけで実際には何も言わなかった。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のLarrymokがいつものように入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

まるで小学生の会話だった。

店も賑わいを見せる頃、またJamesAcuriがやってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

どう聞いても自慢話だった。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のLarrymokがいつものように入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

おつむがちょっと弱そうだ。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のLarrytutがいつものように入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。Larrytutは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

そう言った途端、大粒の涙がLarrytutの目から溢れた。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のDavidGreetがいつものように入ってきた。食えない・・・その手の人間だ。DavidGreetはつっけんどんな態度でこう言った

このジェントルマンの親の顔が見てみたい・・・・・・。

店も賑わいを見せる頃、またJamesAcuriがやってきた。どこにでもいるような人間だ。得意万面で初恋の話をしだした。

JamesAcuriは自分の存在を誰かに知って欲しいのだ。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のLarrymokがいつものように入ってきた。どこにでもいるような人間だ。Larrymokは女郎から聞いたという話をしだした。

聞いてはいけない話だったような気がする。