まだ日も高いうちに、またWilliamdipがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。Williamdipは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

とても女の子を恐れている。小生はそう直感した。

まだ日も高いうちに、またWilliamdipがやってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

あまりにも必死だったので小生は思わず吹き出してしまった。

まだ日も高いうちに、またStevenafがやってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。Stevenafはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

そういう話は犬にでもしてもらいたいものだ。

まだ日も高いうちに、またWilliamdipがやってきた。Williamdipは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

最近話題の中心人物は誰かって？勿論目の前にいるこのWilliamdipさ。

まだ日も高いうちに、またStevenafがやってきた。Stevenafと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。Stevenafは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

Stevenafは一度医者に診てもらった方がいいかもしれない・・・。

まだ日も高いうちに、またJamesNeidoがやってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

この後、JamesNeidoは出入り禁止にさせてもらった。

まだ日も高いうちに、またWilliamdipがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

そう言って体をピクピク痙攣させた。

まだ日も高いうちに、またWilliamdipがやってきた。Williamdipが入ってくるなり店内が静まりかえった。何を思ったのか小娘の話しをはじめた。

社会に対する怒りを小生にぶつけてきた。

まだ日も高いうちに、またStevenafがやってきた。Stevenafという名前は覚えるのに一苦労だ。Stevenafはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

読者諸君にここでタネを明かそう。オヤジはこの時重大な嘘をついていた。

まだ日も高いうちに、またStevenafがやってきた。店に入る前からStevenafは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。Stevenafは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

思ったほど面白い話ではなかった。