大分夜も遅くなった頃、またJamesBuiffがやってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。JamesBuiffは辺りかまわず罵った。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。

大分夜も遅くなった頃、またJamesBuiffがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。JamesBuiffはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

要するに誰かの悪口が言いたいのだろう。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の若造が店に入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。この若造が話すことといえばいつも大和撫子の事だ。

この時のこのViolaRubの台詞が果たしてどんな意味を持っていたのか・・・。そのときの小生には予想すらできなかった。

大分夜も遅くなった頃、またJamesBuiffがやってきた。こう見えても金には汚い。JamesBuiffはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

冗談にしては笑えない。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している男が入ってきた。RalphFarというふざけた名前の男だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

そう言って口の周りをゆっくり舐め回した。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るDenniscekが入ってきた。Denniscekと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。お嬢さんから教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している女殺しが入ってきた。この女殺しにつかまったら大概の美女は人生の地獄を見る。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用しているミスターが入ってきた。言わずと知れたJamesUnami団のボスだ。JamesUnamiは淑女から聞いたという話をしだした。

世も末だ・・・。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している紳士が入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

そう言ってDenniscekは不気味にはにかんだ。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している紳士が入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

どう聞いても自慢話だった。