店も賑わいを見せる頃、またEdwardSergyがやってきた。随分とご機嫌な様子だ。EdwardSergyは1歩もその場を動こうとしなかった。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

店も賑わいを見せる頃、またVictorcalがやってきた。随分とご機嫌な様子だ。Victorcalは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

要は小生にもタレコミ屋を薦めているのである。

店も賑わいを見せる頃、またVictorcalがやってきた。Victorcalは終始腰を左右に揺らしている。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけの若者だ。

店も賑わいを見せる頃、またStacyBekがやってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。StacyBekはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

愛を捨てたStacyBekの言葉はあまりにも悲しかった。

店も賑わいを見せる頃、またLarryNoumNがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

その横顔は若かりし頃のLarryNoumNの母親に瓜二つだった。

店も賑わいを見せる頃、またVictorcalがやってきた。Victorcalが入ってくるなり店内が静まりかえった。Victorcalはつっけんどんな態度でこう言った

今ここに一人の神が誕生した。

店も賑わいを見せる頃、またEdwardSergyがやってきた。EdwardSergyはウィンクを店にいた女王様に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、EdwardSergyはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

まるで悲劇のヒロインだ・・・。

店も賑わいを見せる頃、またDonaldToiseがやってきた。DonaldToiseはウィンクを店にいた女王様に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、DonaldToiseはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

この中年もたまには語りたいのだろう。

店も賑わいを見せる頃、またEdwardSergyがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

本当はこの先も続くのだが、ただ長くなるだけなのでここで割愛させていただく。

店も賑わいを見せる頃、割とよく来るStephenSicが入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

台詞がどれだけ立派でもこの坊主が言っては・・・・・・。