店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある旦那が入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。RogerWafは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

周りの人間は誰もRogerWafの言葉を聞いていなかった。

店も賑わいを見せる頃、割とよく来るArthurJesが入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。ArthurJesはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

ArthurJesが他の客に悪戯を働かないよう注意が必要だ。

店も賑わいを見せる頃、またLarryNoumNがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。LarryNoumNはつっけんどんな態度でこう言った

・・・完全に正気を失っていた。

店も賑わいを見せる頃、またStacyBekがやってきた。StacyBekが入ってくるなり店内が静まりかえった。得意万面で初恋の話をしだした。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

店も賑わいを見せる頃、またEdwardSergyがやってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。EdwardSergyは今の仕事のタレコミ屋を辞めたいというような話をしてきた。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

店も賑わいを見せる頃、またStacyBekがやってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。StacyBekは1歩もその場を動こうとしなかった。

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。

店も賑わいを見せる頃、またLarryNoumNがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。LarryNoumNはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

LarryNoumNの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。

店も賑わいを見せる頃、またLarryNoumNがやってきた。どこにでもいるような人間だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。

店も賑わいを見せる頃、またStacyBekがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。StacyBekはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

店も賑わいを見せる頃、またDonaldToiseがやってきた。DonaldToiseと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。DonaldToiseは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

小生はその時DonaldToiseの殺意を確かに感じた・・・。