まだ日も高いうちに、またJamesUnoftがやってきた。売人仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

まだ日も高いうちに、またManuelTitがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。ManuelTitはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

小生はその時ManuelTitの殺意を確かに感じた・・・。

まだ日も高いうちに、割とよく来るJefferyMowが入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

ホモには二度と口を開かないでもらいたい。

まだ日も高いうちに、またJamesUnoftがやってきた。JamesUnoftが入ってくるなり店内が静まりかえった。JamesUnoftはオバサンから聞いたという話をしだした。

・・・目が完全にイッてしまってる。

まだ日も高いうちに、割とよく来るDarrellricが入ってきた。Darrellricという名前は覚えるのに一苦労だ。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

口を開けば愚痴しか言わない。

まだ日も高いうちに、割とよく来るJefferyMowが入ってきた。雑誌拾い仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。JefferyMowはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

まだ日も高いうちに、この店の常連のKevinWewがいつものように入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

要は小生にもスリを薦めているのである。

まだ日も高いうちに、この店の常連のJessieFoeldがいつものように入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。JessieFoeldはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけの紳士だ。

まだ日も高いうちに、またManuelTitがやってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。ManuelTitは最近の年増がいかに腹立つかを力説しはじめた。

愛を捨てたManuelTitの言葉はあまりにも悲しかった。

まだ日も高いうちに、割とよく来るJefferyMowが入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

その横顔は若かりし頃のJefferyMowの母親に瓜二つだった。