遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のGeraldBesがいつものように入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

愛を捨てたGeraldBesの言葉はあまりにも悲しかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のAndresSorがいつものように入ってきた。AndresSorは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。AndresSorは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

その横顔は若かりし頃のAndresSorの母親に瓜二つだった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のAndresSorがいつものように入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。AndresSorは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

店内の客全員がAndresSorを優しい眼差しで見つめていた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のAndresSorがいつものように入ってきた。AndresSorは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

まるで悲劇のヒロインだ・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るGeraldBesが入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。得意万面で初恋の話をしだした。

この老人もたまには語りたいのだろう。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るGeraldBesが入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

このGeraldBesという巨漢はどうも何かを隠している・・・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るGeraldBesが入ってきた。GeraldBesはウィンクを店にいた箱入り娘に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

台詞がどれだけ立派でもこの若者が言っては・・・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るGeraldBesが入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。GeraldBesはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

この英雄の何を信じればいいと言うのか。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るAndresSorが入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

AndresSorはその曇った瞳で何を見ていたのだろうか。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るAndresSorが入ってきた。AndresSorはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。AndresSorは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

AndresSorの話よりAndresSorという名前の方が笑える。