大分夜も遅くなった頃、またGeorgeInodsがやってきた。随分とご機嫌な様子だ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

このホモからこの話が出てくるとは思わなかった。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがあるオヤジが入ってきた。無職仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

人間もここまで落ちぶれると大したものである。

大分夜も遅くなった頃、またJamesIroffがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。JamesIroffはオバサンから聞いたという話をしだした。

小生はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

大分夜も遅くなった頃、またJamesIroffがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

大分夜も遅くなった頃、またGeorgeInodsがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

だがその目元は全く笑っていなかった・・・。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の若造が店に入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。NicolespooWは1歩もその場を動こうとしなかった。

なかなか話し上手な若造だ。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るStevenwofが入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。Stevenwofは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

子供達が泣いてるぞ・・・。

大分夜も遅くなった頃、またRichardjExがやってきた。RichardjExはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。RichardjExは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

この男性は金の話しかしてこない。

大分夜も遅くなった頃、またRichardjExがやってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

ジェントルマンのこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。

大分夜も遅くなった頃、またRichardjExがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。RichardjExは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

そう言いながらも目線は先ほど店に入ってきた老婆に釘付けである。