朝方、何回かこの店を利用している英雄が入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。RonaldSafは辺りかまわず罵った。

いけない。一瞬寝てしまった。

朝方、またStevenTatがやってきた。StevenTatが入ってくるなり店内が静まりかえった。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

何気ない台詞の中に秘めた凶暴性を感じる。

朝方、またChrisEmoriがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

たかがそれだけのことを言いにわざわざ来たのだろうか！？

朝方、またBenitociGがやってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

小生はひたすら我慢して聞いてあげた。

朝方、またStevenTatがやってきた。この女殺しにつかまったら大概の淑女は人生の地獄を見る。StevenTatは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

StevenTatの言葉にはどこか淫靡な響きがある。

朝方、またChrisEmoriがやってきた。この貴公子につかまったら大概の彼女は人生の地獄を見る。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

その時小生はChrisEmoriを抱きしめたい衝動に駆られた。

朝方、見馴れない一人のダンディが店に入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。NatalywadLyは彼女から聞いたという話をしだした。

・・・完全に正気を失っていた。

朝方、またBenitociGがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。BenitociGはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

その非情な目が見つめ続けてきた哀切な過去の結末とは・・。

大分夜も遅くなった頃、またBenitociGがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。得意万面で初恋の話をしだした。

ご高説をありがとう。

大分夜も遅くなった頃、またBenitociGがやってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。BenitociGは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。