朝方、またPhilipVenがやってきた。どこにでもいるような人間だ。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

この後、PhilipVenは出入り禁止にさせてもらった。

朝方、この店の常連のEveretthieltがいつものように入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。Everetthieltは1歩もその場を動こうとしなかった。

・・・目が完全にイッてしまってる。

朝方、またPedrotubがやってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。Pedrotubは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

社会に対する怒りを小生にぶつけてきた。

朝方、またPedrotubがやってきた。Pedrotubというふざけた名前の男だ。この男が話すことといえばいつも年増の事だ。

読者諸君にここでタネを明かそう。男はこの時重大な嘘をついていた。

朝方、またPhilipVenがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。PhilipVenはつっけんどんな態度でこう言った

要は小生にもキャッチセールスを薦めているのである。

朝方、またPhilipVenがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

これのどこが笑える話なのだろうか？

朝方、この店の常連のThomasMixがいつものように入ってきた。ThomasMixというふざけた名前の男だ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

愛を捨てたThomasMixの言葉はあまりにも悲しかった。

朝方、またJacobsoxがやってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。Jacobsoxはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

Jacobsoxは何故か自分の携帯電話が鳴ることに酷く怯えているようだった。

朝方、この店の常連のEveretthieltがいつものように入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。Everetthieltは1歩もその場を動こうとしなかった。

店内の客全員がEveretthieltを優しい眼差しで見つめていた。

朝方、またPedrotubがやってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

まるで悲劇のヒロインだ・・・。