大分夜も遅くなった頃、またDenniscekがやってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。Denniscekはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

可哀想に・・完全に壊れきっている。

大分夜も遅くなった頃、またJamesUnamiがやってきた。言わずと知れたJamesUnami団のボスだ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

JamesUnamiは自分の存在を誰かに知って欲しいのだ。

大分夜も遅くなった頃、またJamesUnamiがやってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。JamesUnamiは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

自分の親から散々言われてきた言葉なのだろう。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のRalphFarがいつものように入ってきた。RalphFarは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。RalphFarは年増から聞いたという話をしだした。

この後、誰もが予想だにしない展開が！

大分夜も遅くなった頃、またDenniscekがやってきた。Denniscekはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

いけない。一瞬寝てしまった。

大分夜も遅くなった頃、またJamesUnamiがやってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。この紳士が話すことといえばいつも老婆の事だ。

何気ない台詞の中に秘めた凶暴性を感じる。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある若者が入ってきた。StevenSlogsは終始腰を左右に揺らしている。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

たかがそれだけのことを言いにわざわざ来たのだろうか！？

大分夜も遅くなった頃、またJamesUnamiがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。得意万面で初恋の話をしだした。

隣のテーブルで１人のミスがJamesUnamiの様子を見て笑っていた。

大分夜も遅くなった頃、またDenniscekがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。Denniscekは辺りかまわず罵った。

Denniscekの言葉にはどこか淫靡な響きがある。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のRalphFarがいつものように入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

その時小生はRalphFarを抱きしめたい衝動に駆られた。