朝方、何回かこの店を利用しているオヤジが入ってきた。Ivansletsという名前は覚えるのに一苦労だ。Ivansletsは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

隣のテーブルで１人の老婆がIvansletsの様子を見て笑っていた。

朝方、またLloydMawがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。LloydMawは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

周りの人間は誰もLloydMawの言葉を聞いていなかった。

朝方、またLloydMawがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。何を思ったのか大和撫子の話しをはじめた。

LloydMawが他の客に悪戯を働かないよう注意が必要だ。

朝方、またThomasLemがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。ThomasLemは今の仕事のヒモを辞めたいというような話をしてきた。

そんな事よりさっさとヅラを直したらどうだ。

朝方、またThomasLemがやってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

大分夜も遅くなった頃、またLloydMawがやってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。LloydMawは辺りかまわず罵った。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の御曹司が店に入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。何を思ったのか小娘の話しをはじめた。

とても小娘を恐れている。小生はそう直感した。

大分夜も遅くなった頃、またThomasLemがやってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

ThomasLemの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。

大分夜も遅くなった頃、またThomasLemがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。ThomasLemはいかに乙女というものが素晴らしいかを主張し始めた。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。

大分夜も遅くなった頃、またLloydMawがやってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。LloydMawは周りを警戒するようにこう言い出した。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。