大分夜も遅くなった頃、またRichardtutがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。Richardtutはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

・・・そして無情にも時は流れていった。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のRichardShonsがいつものように入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。RichardShonsは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

今夜が一段と冷えるのは深々と降り積もる夜雪のせいだけでは無いだろう。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のEdwardTabがいつものように入ってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

若い頃は誰でも過ちを犯すものだ。

大分夜も遅くなった頃、またDouglasObsesがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。DouglasObsesはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

「ゴミだって燃えるんだよ！」青年はそう言いたかったに違いない。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のRichardShonsがいつものように入ってきた。こう見えても金には汚い。RichardShonsは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

はい、お疲れさん。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のRichardShonsがいつものように入ってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。RichardShonsはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

独り言なのだろうか・・・・・？

大分夜も遅くなった頃、またRichardtutがやってきた。今夜は最悪の気分だ。得意万面で初恋の話をしだした。

人間もここまで落ちぶれると大したものである。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のEdwardTabがいつものように入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。何を思ったのかレディの話しをはじめた。

なぜここまで自信たっぷりに話せるのだろうか。・・・・理解に苦しむ。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のRichardShonsがいつものように入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。得意万面で初恋の話をしだした。

ここにも一人、季節の終わりに取り残された男の子がいた。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のEdwardTabがいつものように入ってきた。この貴公子につかまったら大概のミスは人生の地獄を見る。EdwardTabはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

未だに過去にすがって生きている。