まだ日も高いうちに、またJamesUnoftがやってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

多分自分でも何を言っているのか分からないのだろう。

まだ日も高いうちに、またJamesUnoftがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

独り言なのだろうか・・・・・？

まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用しているホモが入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。何を思ったのか女の話しをはじめた。

大した内容ではなかった。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の若者が店に入ってきた。Donaldtexは終始腰を左右に揺らしている。Donaldtexは1歩もその場を動こうとしなかった。

そう言って、得意の嘘泣きをはじめた。

まだ日も高いうちに、この店の常連のManuelTitがいつものように入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。令嬢から教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

ここにも一人、季節の終わりに取り残されたプリンスがいた。

まだ日も高いうちに、またJamesUnoftがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。JamesUnoftは周りを警戒するようにこう言い出した。

JamesUnoftの言葉に時間が止まった。

まだ日も高いうちに、またJamesUnoftがやってきた。JamesUnoftは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。何を思ったのかマドンナの話しをはじめた。

股間を掻くのだけはやめてもらいたいものだ。

まだ日も高いうちに、割とよく来るDanielkenが入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。雑誌拾いという職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。

まだ日も高いうちに、またJamesUnoftがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。JamesUnoftは今の仕事のノミ屋を辞めたいというような話をしてきた。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある坊主が入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

この時のこのDarrellricの台詞が果たしてどんな意味を持っていたのか・・・。そのときの小生には予想すらできなかった。