大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある巨漢が入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。EdwardTabは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の青年が店に入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。EdwardTabはつっけんどんな態度でこう言った

要は小生にも無職を薦めているのである。

大分夜も遅くなった頃、またDouglasObsesがやってきた。DouglasObsesは終始腰を左右に揺らしている。DouglasObsesはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけの若者だ。

大分夜も遅くなった頃、またRichardtutがやってきた。Richardtutと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

愛を捨てたRichardtutの言葉はあまりにも悲しかった。

大分夜も遅くなった頃、またDouglasObsesがやってきた。DouglasObsesという名前は覚えるのに一苦労だ。何を思ったのかオバサンの話しをはじめた。

その横顔は若かりし頃のDouglasObsesの母親に瓜二つだった。

大分夜も遅くなった頃、またDouglasObsesがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

今ここに一人の神が誕生した。

大分夜も遅くなった頃、またRichardtutがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。Richardtutは1歩もその場を動こうとしなかった。

まるで悲劇のヒロインだ・・・。

大分夜も遅くなった頃、またDouglasObsesがやってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。DouglasObsesはつっけんどんな態度でこう言った

この若者もたまには語りたいのだろう。

大分夜も遅くなった頃、またRichardtutがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。Richardtutは1歩もその場を動こうとしなかった。

このRichardtutというジェントルマンはどうも何かを隠している・・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、またDouglasObsesがやってきた。DouglasObsesはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

台詞がどれだけ立派でもこの男性が言っては・・・・・・。