朝方、割とよく来るRobertUtiliが入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。このプリンスが話すことといえばいつも女の子の事だ。

社会に対する怒りを小生にぶつけてきた。

朝方、この店の常連のRobertBuhがいつものように入ってきた。どこにでもいるような人間だ。RobertBuhはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

声はでかいが中身は無い。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るRobertUtiliが入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

思ったほど面白い話ではなかった。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している優男が入ってきた。RobertUtiliが入ってくるなり店内が静まりかえった。RobertUtiliは1歩もその場を動こうとしなかった。

今時こういう発言をする人間がいるだろうか？

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るRichardInalsが入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。RichardInalsは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

愛されたい。小生にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のRobertBuhがいつものように入ってきた。今夜は最悪の気分だ。RobertBuhはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

RobertBuhは何故か自分の携帯電話が鳴ることに酷く怯えているようだった。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るRichardInalsが入ってきた。RichardInalsという名前は覚えるのに一苦労だ。RichardInalsはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

そう言って小粋なステップでダンスを踊った。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るRichardInalsが入ってきた。RichardInalsは店内中の女の子に投げキッスをし、額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るRichardInalsが入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。RichardInalsは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

可哀想だが小生は全然話を聞いていなかった。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用しているホモが入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

この台詞に何の意味があるというのか・・・・・・。