まだ日も高いうちに、この店の常連のJasonDonがいつものように入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。JasonDonは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

まだ日も高いうちに、この店の常連のEugenecoumnがいつものように入ってきた。今夜は最悪の気分だ。Eugenecoumnはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

だがその目元は全く笑っていなかった・・・。

まだ日も高いうちに、割とよく来るBrianBapleが入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

なかなか話し上手な学生だ。

まだ日も高いうちに、この店の常連のEugenecoumnがいつものように入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。Eugenecoumnは辺りかまわず罵った。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

まだ日も高いうちに、この店の常連のEdwardcabがいつものように入ってきた。Edwardcabというふざけた名前の男だ。Edwardcabは今の仕事のスリを辞めたいというような話をしてきた。

この男は金の話しかしてこない。

まだ日も高いうちに、この店の常連のJasonDonがいつものように入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。JasonDonは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

坊主のこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。

まだ日も高いうちに、この店の常連のEugenecoumnがいつものように入ってきた。Eugenecoumnはウィンクを店にいた令嬢に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

そう言いながらも目線は先ほど店に入ってきた令嬢に釘付けである。

まだ日も高いうちに、この店の常連のEugenecoumnがいつものように入ってきた。言わずと知れたEugenecoumn団のボスだ。Eugenecoumnはつっけんどんな態度でこう言った

何を語っても冴えないミスターだ。

まだ日も高いうちに、この店の常連のEdwardcabがいつものように入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。Edwardcabはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。

まだ日も高いうちに、この店の常連のJasonDonがいつものように入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。JasonDonはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

そう言ったJasonDonの表情は酷く疲れていた。