朝方、この店の常連のJamesNeidoがいつものように入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。JamesNeidoは最近の女の子がいかに腹立つかを力説しはじめた。

・・・不様としか言いようが無い。

朝方、この店の常連のDanielpapがいつものように入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。マドンナから教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

はい、お疲れさん。

朝方、この店の常連のStevenafがいつものように入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

このガキからこの話が出てくるとは思わなかった。

朝方、この店の常連のWilliamdipがいつものように入ってきた。Williamdipはウィンクを店にいたお嬢さんに送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

人間もここまで落ちぶれると大したものである。

朝方、この店の常連のJamesNeidoがいつものように入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。得意万面で初恋の話をしだした。

なぜここまで自信たっぷりに話せるのだろうか。・・・・理解に苦しむ。

朝方、この店の常連のJamesNeidoがいつものように入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。JamesNeidoは辺りかまわず罵った。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

朝方、この店の常連のJamesNeidoがいつものように入ってきた。こう見えても金には汚い。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

未だに過去にすがって生きている。

朝方、この店の常連のStevenafがいつものように入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

なかなか話し上手な紳士だ。

朝方、この店の常連のDanielpapがいつものように入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。Danielpapは辺りかまわず罵った。

子供達が泣いてるぞ・・・。

朝方、この店の常連のWilliamdipがいつものように入ってきた。店に入る前からWilliamdipは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。この男性が話すことといえばいつもマドンナの事だ。

要するに誰かの悪口が言いたいのだろう。