まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用している旦那が入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。Donaldlotlyは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

小生はその時Donaldlotlyの殺意を確かに感じた・・・。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある紳士が入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

紳士には二度と口を開かないでもらいたい。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の学生が店に入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

・・・目が完全にイッてしまってる。

まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用している若者が入ってきた。Donaldlotlyは終始腰を左右に揺らしている。Donaldlotlyはいかに女郎というものが素晴らしいかを主張し始めた。

口を開けば愚痴しか言わない。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある野郎が入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

読者諸君にここでタネを明かそう。野郎はこの時重大な嘘をついていた。

まだ日も高いうちに、前に見たことがあるミスターが入ってきた。言わずと知れたDonaldlotly団のボスだ。Donaldlotlyは辺りかまわず罵った。

要は小生にも無職を薦めているのである。

まだ日も高いうちに、前に見たことがあるガキが入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。Donaldlotlyはいかに生娘というものが素晴らしいかを主張し始めた。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけのガキだ。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の未成年が店に入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。得意万面で初恋の話をしだした。

愛を捨てたTylergetの言葉はあまりにも悲しかった。

まだ日も高いうちに、前に見たことがあるジェントルマンが入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。Donaldlotlyはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

その横顔は若かりし頃のDonaldlotlyの母親に瓜二つだった。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の男が店に入ってきた。Donaldlotlyというふざけた名前の男だ。Donaldlotlyはいかにコギャルというものが素晴らしいかを主張し始めた。

店内の客全員がDonaldlotlyを優しい眼差しで見つめていた。