朝方、割とよく来るShaneroxが入ってきた。Shaneroxは終始腰を左右に揺らしている。小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

小生はこの時のShaneroxの笑顔を未だに忘れない。

朝方、この店の常連のCharlesFenがいつものように入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

世も末だ・・・。

朝方、割とよく来るShaneroxが入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。Shaneroxは思い出したかのようにこう言い出した。

まるで小学生の会話だった。

朝方、この店の常連のTimothyBuhがいつものように入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

どう聞いても自慢話だった。

朝方、この店の常連のJasontobがいつものように入ってきた。この女殺しにつかまったら大概のコギャルは人生の地獄を見る。Jasontobはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

何人もの人がこの言葉に騙されて来た。

朝方、この店の常連のWilliamReurbがいつものように入ってきた。WilliamReurbはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

そう言った途端、大粒の涙がWilliamReurbの目から溢れた。

朝方、この店の常連のCharlesFenがいつものように入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。CharlesFenは最近のミスがいかに腹立つかを力説しはじめた。

この紳士の親の顔が見てみたい・・・・・・。

朝方、この店の常連のTimothyBuhがいつものように入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。TimothyBuhは今の仕事のスリを辞めたいというような話をしてきた。

そう・・。TimothyBuhは生き地獄を味わってきたのだ。

朝方、割とよく来るShaneroxが入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

聞いてはいけない話だったような気がする。

朝方、割とよく来るShaneroxが入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。何を思ったのか淑女の話しをはじめた。

誰かこの青年を止めてくれ。