大分夜も遅くなった頃、またMathewalerbがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

何を言いたいのかサッパリ分からない。

大分夜も遅くなった頃、またMathewalerbがやってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。得意万面で初恋の話をしだした。

大した内容ではなかった。

大分夜も遅くなった頃、またMathewalerbがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

そう言って、得意の嘘泣きをはじめた。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の未成年が店に入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。Naomicopは今の仕事の無職を辞めたいというような話をしてきた。

そう言いながらもセックスアピールを忘れない。

大分夜も遅くなった頃、またLloydMawがやってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。LloydMawは辺りかまわず罵った。

LloydMawの言葉に時間が止まった。

大分夜も遅くなった頃、またMathewalerbがやってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。Mathewalerbは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

もはや現実を直視する事はできないようだ。

大分夜も遅くなった頃、またMathewalerbがやってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

そんな事を言っても愛する人は戻ってこない。

大分夜も遅くなった頃、またMathewalerbがやってきた。Mathewalerbという名前は覚えるのに一苦労だ。Mathewalerbは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

大分夜も遅くなった頃、またLloydMawがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

この台詞を最後にしてこの旦那は旅立った・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、またThomasLemがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

冗談にしては笑えない。