朝方、この店の常連のColinEmeftがいつものように入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。ColinEmeftは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

はい、お疲れさん。

朝方、割とよく来るLouisHOWが入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。LouisHOWは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

この野郎からこの話が出てくるとは思わなかった。

朝方、またJasonutigeがやってきた。店に入る前からJasonutigeは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。Jasonutigeはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

人間もここまで落ちぶれると大したものである。

朝方、割とよく来るJoshuaSlultが入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。JoshuaSlultはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

なぜここまで自信たっぷりに話せるのだろうか。・・・・理解に苦しむ。

朝方、この店の常連のColinEmeftがいつものように入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

朝方、割とよく来るJoshuaSlultが入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。JoshuaSlultは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

未だに過去にすがって生きている。

朝方、割とよく来るJoshuaSlultが入ってきた。青年の美貌に店内中の美人が息をのむ。JoshuaSlultは辺りかまわず罵った。

なかなか話し上手な青年だ。

朝方、またJasonutigeがやってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

子供達が泣いてるぞ・・・。

朝方、割とよく来るLouisHOWが入ってきた。LouisHOWが入ってくるなり店内が静まりかえった。LouisHOWはいかにコギャルというものが素晴らしいかを主張し始めた。

要するに誰かの悪口が言いたいのだろう。

朝方、またJasonutigeがやってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。Jasonutigeはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

若者のこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。