遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用している旦那が入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

そんな事よりさっさとヅラを直したらどうだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るTimothydapseが入ってきた。Timothydapseは終始腰を左右に揺らしている。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るDavidFuhが入ってきた。DavidFuhは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。DavidFuhは今の仕事の雑誌拾いを辞めたいというような話をしてきた。

この店でのトラブルはごめんだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るClydeBialkが入ってきた。食えない・・・その手の人間だ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

とても美人を恐れている。小生はそう直感した。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るClydeBialkが入ってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

ClydeBialkの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るClydeBialkが入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。ClydeBialkはつっけんどんな態度でこう言った

そういう話は犬にでもしてもらいたいものだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るClydeBialkが入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るClydeBialkが入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。ClydeBialkは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

小生はその時ClydeBialkの殺意を確かに感じた・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るTimothydapseが入ってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

この後、Timothydapseは出入り禁止にさせてもらった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るTimothydapseが入ってきた。Timothydapseはウィンクを店にいた淑女に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、Timothydapseは今の仕事の雑誌拾いを辞めたいというような話をしてきた。

・・・目が完全にイッてしまってる。