店も賑わいを見せる頃、この店の常連のLarrytutがいつものように入ってきた。Larrytutというふざけた名前の男だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

小生はひたすら我慢して聞いてあげた。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のLarrytutがいつものように入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。Larrytutはいかにレディというものが素晴らしいかを主張し始めた。

Larrytutの言葉にはどこか淫靡な響きがある。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のDavidGreetがいつものように入ってきた。DavidGreetは店内中の女の子に投げキッスをし、DavidGreetは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

その時小生はDavidGreetを抱きしめたい衝動に駆られた。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のDavidGreetがいつものように入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

笑って許してやるだけの寛容性も必要だ。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のDavidGreetがいつものように入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。得意万面で初恋の話をしだした。

その非情な目が見つめ続けてきた哀切な過去の結末とは・・。

店も賑わいを見せる頃、またJamesAcuriがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。JamesAcuriは思い出したかのようにこう言い出した。

ご高説をありがとう。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のLarrytutがいつものように入ってきた。この前新聞に載っていたホモだ。Larrytutは今の仕事のスリを辞めたいというような話をしてきた。

このホモからこの話が出てくるとは思わなかった。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のLarrymokがいつものように入ってきた。こそ泥仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。Larrymokは1歩もその場を動こうとしなかった。

Larrymokは後半部分は殆ど壁に向かって喋っていた。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のJamesAcuriがいつものように入ってきた。どこにでもいるような人間だ。何を思ったのかミスの話しをはじめた。

小生はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のDavidGreetがいつものように入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

自虐的ジョークがお得意のようだ。