朝方、見馴れない一人のガキが店に入ってきた。どこにでもいるような人間だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

笑って許してやるだけの寛容性も必要だ。

朝方、またJamesUnoftがやってきた。店に入る前からJamesUnoftは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

・・・不様としか言いようが無い。

朝方、またJamesUnoftがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

ご高説をありがとう。

朝方、前に見たことがあるミスターが入ってきた。言わずと知れたWilliamtearp団のボスだ。小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

このミスターからこの話が出てくるとは思わなかった。

朝方、またJamesUnoftがやってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

JamesUnoftは後半部分は殆ど壁に向かって喋っていた。

朝方、この店の常連のManuelTitがいつものように入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。ManuelTitはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

小生はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

朝方、前に見たことがある男が入ってきた。Williamtearpというふざけた名前の男だ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

朝方、この店の常連のManuelTitがいつものように入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。ManuelTitは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

だがその目元は全く笑っていなかった・・・。

朝方、またJamesUnoftがやってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。JamesUnoftは今の仕事のヒモを辞めたいというような話をしてきた。

なかなか話し上手な紳士だ。

朝方、またJamesUnoftがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。JamesUnoftはつっけんどんな態度でこう言った

子供達が泣いてるぞ・・・。