遅い昼飯でも食べに来たのか、またEverettacurnがやってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。Everettacurnは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJamesBuiffがやってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJamesBuiffがやってきた。青年の美貌に店内中の女子高生が息をのむ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

この時のこのJamesBuiffの台詞が果たしてどんな意味を持っていたのか・・・。そのときの小生には予想すらできなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またEverettacurnがやってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

冗談にしては笑えない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJamesBuiffがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

小生の意識はJamesBuiffの鼻の穴から伸びている一本だけ長い毛に釘付けで、話を聞いている余裕はなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある色男が入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。得意万面で初恋の話をしだした。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またEverettacurnがやってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。Everettacurnはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またEverettacurnがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。Everettacurnは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

中身の無い青年だ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またEverettacurnがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。Everettacurnはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

そう言ってEverettacurnは不気味にはにかんだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある女殺しが入ってきた。この女殺しにつかまったら大概の彼女は人生の地獄を見る。小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

何度も聞いた話だった・・・・。