遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のHenryCremnがいつものように入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

後半は殆ど聞いていなかった・・・・。

まだ日も高いうちに、この店の常連のRichardPoimeがいつものように入ってきた。RichardPoimeは終始腰を左右に揺らしている。RichardPoimeは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

隣のテーブルで１人の貴婦人がRichardPoimeの様子を見て笑っていた。

まだ日も高いうちに、この店の常連のRichardPoimeがいつものように入ってきた。RichardPoimeはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。RichardPoimeはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

周りの人間は誰もRichardPoimeの言葉を聞いていなかった。

まだ日も高いうちに、この店の常連のRichardPoimeがいつものように入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

RichardPoimeが他の客に悪戯を働かないよう注意が必要だ。

まだ日も高いうちに、この店の常連のRichardPoimeがいつものように入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。RichardPoimeはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

・・・完全に正気を失っていた。

まだ日も高いうちに、この店の常連のLarrysnonsがいつものように入ってきた。二枚目は彼女を探しているらしく、Larrysnonsはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

まだ日も高いうちに、またScottpagがやってきた。博徒仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

まだ日も高いうちに、またScottpagがやってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。Scottpagは辺りかまわず罵った。

とても老婆を恐れている。小生はそう直感した。

まだ日も高いうちに、またJordanAnilkがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。JordanAnilkはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

JordanAnilkの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。

まだ日も高いうちに、この店の常連のHenryCremnがいつものように入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。