まだ日も高いうちに、前に見たことがあるプリンスが入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。Ethanslasyはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

まだ日も高いうちに、前に見たことがあるミスターが入ってきた。言わずと知れたJamesanews団のボスだ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

だがその目元は全く笑っていなかった・・・。

まだ日も高いうちに、またRobertzedがやってきた。Robertzedという名前は覚えるのに一苦労だ。Robertzedはつっけんどんな態度でこう言った

なかなか話し上手なオヤジだ。

まだ日も高いうちに、この店の常連のMosheownesがいつものように入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。Mosheownesはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

まだ日も高いうちに、またRobertzedがやってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

この貴公子は金の話しかしてこない。

まだ日も高いうちに、またRobertzedがやってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。Robertzedは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

学生のこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。

まだ日も高いうちに、またScottRenがやってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

そう言いながらも目線は先ほど店に入ってきた小娘に釘付けである。

まだ日も高いうちに、またScottRenがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

何を語っても冴えない若造だ。

まだ日も高いうちに、またRobertzedがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。Robertzedは1歩もその場を動こうとしなかった。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。

まだ日も高いうちに、この店の常連のMosheownesがいつものように入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。Mosheownesは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

そう言ったMosheownesの表情は酷く疲れていた。