他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく来るDouglasSoyncが入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。DouglasSoyncはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

小生は無言で酒を注いでやった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく来るWesleyVesが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。WesleyVesは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

何気ない台詞の中に秘めた凶暴性を感じる。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のAlvinPneumがいつものように入ってきた。AlvinPneumと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

たかがそれだけのことを言いにわざわざ来たのだろうか！？

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のGeorgeBafがいつものように入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。GeorgeBafは辺りかまわず罵った。

隣のテーブルで１人の人妻がGeorgeBafの様子を見て笑っていた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のAlvinPneumがいつものように入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。AlvinPneumはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

AlvinPneumの言葉にはどこか淫靡な響きがある。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のGeorgeBafがいつものように入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

その時小生はGeorgeBafを抱きしめたい衝動に駆られた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく来るWilliamnicが入ってきた。店に入る前からWilliamnicは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。Williamnicは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

・・・完全に正気を失っていた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく来るRichardPathyが入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

その非情な目が見つめ続けてきた哀切な過去の結末とは・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、何回かこの店を利用している青年が入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく来るWilliamnicが入ってきた。Williamnicは終始腰を左右に揺らしている。Williamnicは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。