大分夜も遅くなった頃、この店の常連のStevenTatがいつものように入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。StevenTatはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

このStevenTatというプリンスはどうも何かを隠している・・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがあるプリンスが入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。得意万面で初恋の話をしだした。

小生に何か期待している口ぶりだ。

大分夜も遅くなった頃、またDonaldCopがやってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

このミスターの何を信じればいいと言うのか。

大分夜も遅くなった頃、またChrisEmoriがやってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

ChrisEmoriはその曇った瞳で何を見ていたのだろうか。

大分夜も遅くなった頃、またGeorgefokがやってきた。Georgefokはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。この男性が話すことといえばいつも箱入り娘の事だ。

Georgefokは人の話を全く聞こうとしなかった。

大分夜も遅くなった頃、またChrisEmoriがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

そしてこの後、驚愕の事実が！

大分夜も遅くなった頃、またDonaldCopがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

多分自分でも何を言っているのか分からないのだろう。

大分夜も遅くなった頃、またGeorgefokがやってきた。Georgefokは終始腰を左右に揺らしている。バーテンダーという職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

何を言いたいのかサッパリ分からない。

大分夜も遅くなった頃、またChrisEmoriがやってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。ChrisEmoriは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

うん？どっかで聞いたような台詞だ・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、またChrisEmoriがやってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。ChrisEmoriはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

そう言って、得意の嘘泣きをはじめた。