大分夜も遅くなった頃、割とよく来るDavidfeetsが入ってきた。Davidfeetsは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

その時Davidfeetsは子犬のように震えていた。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るDavidfeetsが入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。得意万面で初恋の話をしだした。

そう言って小粋なステップでダンスを踊った。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るJasontobが入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している若者が入ってきた。CharlesFenは終始腰を左右に揺らしている。CharlesFenは辺りかまわず罵った。

可哀想だが小生は全然話を聞いていなかった。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用しているホモが入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。Jasontobは辺りかまわず罵った。

この台詞に何の意味があるというのか・・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している女殺しが入ってきた。この女殺しにつかまったら大概のコギャルは人生の地獄を見る。Davidfeetsは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

そう言いながらDavidfeetsは恍惚の表情を浮かべた。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している彼氏が入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

・・・そして無情にも時は流れていった。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用しているジェントルマンが入ってきた。食えない・・・その手の人間だ。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

終始口元を押さえている。口臭を気にしているようだ。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用しているオヤジが入ってきた。DarrellOdovaという名前は覚えるのに一苦労だ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

若い頃は誰でも過ちを犯すものだ。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがあるオヤジが入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。Shaneroxはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

「ゴミだって燃えるんだよ！」オヤジはそう言いたかったに違いない。