遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある老人が入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

それでよく今まで生きてこれたものだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある青年が入ってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

眠くなる話だった・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがあるプリンスが入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

後半は殆ど聞いていなかった・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがあるガキが入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

このGeorgefokは友達がほしくて仕方がない哀れな人物である。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある二枚目が入ってきた。二枚目は妖婦を探しているらしく、DonaldCopは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

周りの人間は誰もDonaldCopの言葉を聞いていなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るBenitociGが入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。得意万面で初恋の話をしだした。

BenitociGを警察に通報するべきか悩むところだ・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の彼氏が店に入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

そんな事よりさっさとヅラを直したらどうだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るBenitociGが入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある紳士が入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。Aaronhitは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

この店でのトラブルはごめんだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、割とよく来るStevenTatが入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

とても乙女を恐れている。小生はそう直感した。