大分夜も遅くなった頃、またEdwardTabがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。EdwardTabはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

大分夜も遅くなった頃、またRichardShonsがやってきた。二枚目は大和撫子を探しているらしく、自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

とても大和撫子を恐れている。小生はそう直感した。

大分夜も遅くなった頃、またDouglasObsesがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。DouglasObsesは辺りかまわず罵った。

DouglasObsesの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。

大分夜も遅くなった頃、またRichardtutがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。Richardtutは周りを警戒するようにこう言い出した。

そういう話は犬にでもしてもらいたいものだ。

大分夜も遅くなった頃、またRichardShonsがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

大分夜も遅くなった頃、またEdwardTabがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。何を思ったのか女性の話しをはじめた。

小生はその時EdwardTabの殺意を確かに感じた・・・。

大分夜も遅くなった頃、またRichardShonsがやってきた。RichardShonsは店内中の令嬢に投げキッスをし、バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

この後、RichardShonsは出入り禁止にさせてもらった。

大分夜も遅くなった頃、またEdwardTabがやってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。EdwardTabはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

・・・目が完全にイッてしまってる。

大分夜も遅くなった頃、またRichardShonsがやってきた。未成年の美貌に店内中の年増が息をのむ。RichardShonsはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

社会に対する怒りを小生にぶつけてきた。

大分夜も遅くなった頃、またEdwardTabがやってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。ポン引きという職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

読者諸君にここでタネを明かそう。英雄はこの時重大な嘘をついていた。