大分夜も遅くなった頃、またTravisEnsupがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

眠くなる話だった・・・・。

大分夜も遅くなった頃、またTravisEnsupがやってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。TravisEnsupは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

後半は殆ど聞いていなかった・・・・。

大分夜も遅くなった頃、またJasonLupがやってきた。JasonLupという名前は覚えるのに一苦労だ。得意万面で初恋の話をしだした。

このJasonLupは友達がほしくて仕方がない哀れな人物である。

大分夜も遅くなった頃、またLorenzoweameがやってきた。Lorenzoweameはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。Lorenzoweameは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

周りの人間は誰もLorenzoweameの言葉を聞いていなかった。

大分夜も遅くなった頃、またDonaldticがやってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。Donaldticは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

Donaldticが他の客に悪戯を働かないよう注意が必要だ。

大分夜も遅くなった頃、またDonaldticがやってきた。こう見えても金には汚い。Donaldticは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

そんな事よりさっさとヅラを直したらどうだ。

大分夜も遅くなった頃、またLorenzoweameがやってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。美人から教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

大分夜も遅くなった頃、またTravisEnsupがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。TravisEnsupは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

この店でのトラブルはごめんだ。

大分夜も遅くなった頃、またJasonLupがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。JasonLupは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

とてもミスを恐れている。小生はそう直感した。

大分夜も遅くなった頃、またMichaeltibがやってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。Michaeltibはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

Michaeltibの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。