他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のThomasLemがいつものように入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。ThomasLemは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

笑って許してやるだけの寛容性も必要だ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またLloydMawがやってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。LloydMawは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

その非情な目が見つめ続けてきた哀切な過去の結末とは・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またMathewalerbがやってきた。こう見えても金には汚い。Mathewalerbは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

ご高説をありがとう。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またMathewalerbがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

このジェントルマンからこの話が出てくるとは思わなかった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またLloydMawがやってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。LloydMawは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

LloydMawは後半部分は殆ど壁に向かって喋っていた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またLloydMawがやってきた。LloydMawは店内中の美女に投げキッスをし、この中年が話すことといえばいつも美女の事だ。

小生はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またMathewalerbがやってきた。Mathewalerbはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。Mathewalerbは辺りかまわず罵った。

自虐的ジョークがお得意のようだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のThomasLemがいつものように入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。ThomasLemはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

だがその目元は全く笑っていなかった・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のHarveybeelmがいつものように入ってきた。Harveybeelmは終始腰を左右に揺らしている。Harveybeelmはいかに女王様というものが素晴らしいかを主張し始めた。

なかなか話し上手な若者だ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またLloydMawがやってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。LloydMawは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。