遅い昼飯でも食べに来たのか、またPhilipVenがやってきた。PhilipVenは終始腰を左右に揺らしている。PhilipVenは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

思ったほど面白い話ではなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJacobsoxがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。売人という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

これのどこが笑える話なのだろうか？

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJacobsoxがやってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。Jacobsoxは最近の淑女がいかに腹立つかを力説しはじめた。

愛されたい。小生にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJacobsoxがやってきた。Jacobsoxが入ってくるなり店内が静まりかえった。Jacobsoxは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

Jacobsoxは何故か自分の携帯電話が鳴ることに酷く怯えているようだった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またPhilipVenがやってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

店内の客全員がPhilipVenを優しい眼差しで見つめていた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の巨漢が店に入ってきた。こう見えても金には汚い。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またPhilipVenがやってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。PhilipVenはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

女とギャンブルと酒の話。この女殺しには3種類の話題しかない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またPhilipVenがやってきた。PhilipVenという名前は覚えるのに一苦労だ。PhilipVenは最近の生娘がいかに腹立つかを力説しはじめた。

このPhilipVenというオヤジはどうも何かを隠している・・・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またPhilipVenがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。何を思ったのか女の子の話しをはじめた。

小生に何か期待している口ぶりだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またJacobsoxがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

この野郎の何を信じればいいと言うのか。