店も賑わいを見せる頃、この店の常連のWilliamtearpがいつものように入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

眠くなる話だった・・・・。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のJefferyMowがいつものように入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。スリという職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

後半は殆ど聞いていなかった・・・・。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のJefferyMowがいつものように入ってきた。今夜は最悪の気分だ。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

このJefferyMowは友達がほしくて仕方がない哀れな人物である。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のDanielkenがいつものように入ってきた。こそ泥仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。Danielkenはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

周りの人間は誰もDanielkenの言葉を聞いていなかった。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のJefferyMowがいつものように入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。JefferyMowはマダムから聞いたという話をしだした。

JefferyMowが他の客に悪戯を働かないよう注意が必要だ。

店も賑わいを見せる頃、何回かこの店を利用している男の子が入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。オバサンから教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

そんな事よりさっさとヅラを直したらどうだ。

店も賑わいを見せる頃、またKevinWewがやってきた。KevinWewは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。得意万面で初恋の話をしだした。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

店も賑わいを見せる頃、またJessieFoeldがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

店も賑わいを見せる頃、割とよく来るJewellviomsが入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

とてもオバサンを恐れている。小生はそう直感した。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のJefferyMowがいつものように入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。JefferyMowは1歩もその場を動こうとしなかった。

JefferyMowの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。