朝方、この店の常連のJessieGomがいつものように入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

この二枚目もたまには語りたいのだろう。

朝方、この店の常連のJoshuaSlultがいつものように入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。JoshuaSlultは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

本当はこの先も続くのだが、ただ長くなるだけなのでここで割愛させていただく。

朝方、またColinEmeftがやってきた。ColinEmeftは店内中のマダムに投げキッスをし、何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

小生ならとてもじゃないが、このような話、恥ずかしくて人前ではできない。

朝方、またJasonutigeがやってきた。Jasonutigeは終始腰を左右に揺らしている。Jasonutigeはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

慰めはいらない。要はそれが言いたいのだろう。

朝方、またColinEmeftがやってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。ColinEmeftはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

ColinEmeftは終わりの無い迷宮に入り込んでしまっている。

朝方、またJasonutigeがやってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

自分の親から散々言われてきた言葉なのだろう。

朝方、またColinEmeftがやってきた。ColinEmeftはウィンクを店にいた美女に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、ColinEmeftはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

一体全体どうなってしまうと言うのか！

朝方、この店の常連のJessieGomがいつものように入ってきた。二枚目は大和撫子を探しているらしく、JessieGomは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

小生は無言で酒を注いでやった。

朝方、またJasonutigeがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

眠くなる話だった・・・・。

朝方、またJasonutigeがやってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。Jasonutigeはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

後半は殆ど聞いていなかった・・・・。