店も賑わいを見せる頃、この店の常連のWilliamtearpがいつものように入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。Williamtearpは1歩もその場を動こうとしなかった。

そういう話は犬にでもしてもらいたいものだ。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のWilliamtearpがいつものように入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。Williamtearpはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のWilliamtearpがいつものように入ってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

小生はその時Williamtearpの殺意を確かに感じた・・・。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のWilliamtearpがいつものように入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。Williamtearpはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

この後、Williamtearpは出入り禁止にさせてもらった。

店も賑わいを見せる頃、割とよく来るJewellviomsが入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

・・・目が完全にイッてしまってる。

店も賑わいを見せる頃、またManuelTitがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。この老人が話すことといえばいつも女郎の事だ。

口を開けば愚痴しか言わない。

店も賑わいを見せる頃、またDarrellricがやってきた。Darrellricは店内中の人妻に投げキッスをし、小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

読者諸君にここでタネを明かそう。中年はこの時重大な嘘をついていた。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のDanielkenがいつものように入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。このガキが話すことといえばいつも人妻の事だ。

要は小生にもこそ泥を薦めているのである。

店も賑わいを見せる頃、またManuelTitがやってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。ManuelTitはいかに女子高生というものが素晴らしいかを主張し始めた。

これのどこが笑える話なのだろうか？

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のDanielkenがいつものように入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。Danielkenは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

愛を捨てたDanielkenの言葉はあまりにも悲しかった。