店も賑わいを見せる頃、またEmmettkiblyがやってきた。店に入る前からEmmettkiblyは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

読者諸君にここでタネを明かそう。野郎はこの時重大な嘘をついていた。

店も賑わいを見せる頃、またRobertDipがやってきた。RobertDipという名前は覚えるのに一苦労だ。RobertDipは今の仕事のポン引きを辞めたいというような話をしてきた。

要は小生にもポン引きを薦めているのである。

店も賑わいを見せる頃、またEmmettkiblyがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

これのどこが笑える話なのだろうか？

店も賑わいを見せる頃、またRobertDipがやってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。RobertDipはいかに女郎というものが素晴らしいかを主張し始めた。

愛を捨てたRobertDipの言葉はあまりにも悲しかった。

店も賑わいを見せる頃、またAlbertLowがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

その横顔は若かりし頃のAlbertLowの母親に瓜二つだった。

店も賑わいを見せる頃、またRobertDipがやってきた。RobertDipという名前は覚えるのに一苦労だ。RobertDipは周りを警戒するようにこう言い出した。

店内の客全員がRobertDipを優しい眼差しで見つめていた。

店も賑わいを見せる頃、またEmmettkiblyがやってきた。Emmettkiblyという名前は覚えるのに一苦労だ。何を思ったのか年増の話しをはじめた。

まるで悲劇のヒロインだ・・・。

店も賑わいを見せる頃、またEmmettkiblyがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。Emmettkiblyはつっけんどんな態度でこう言った

この老人もたまには語りたいのだろう。

店も賑わいを見せる頃、またRobertDipがやってきた。RobertDipという名前は覚えるのに一苦労だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

このRobertDipというオヤジはどうも何かを隠している・・・・・・。

店も賑わいを見せる頃、またEmmettkiblyがやってきた。Emmettkiblyと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

台詞がどれだけ立派でもこの御曹司が言っては・・・・・・。