他の客も酔いが回ってきた頃に、またJimmybizがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

そう言って、得意の嘘泣きをはじめた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またAlvinPneumがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。AlvinPneumは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

ここにも一人、季節の終わりに取り残されたジェントルマンがいた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またMichaelbumがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。マフィアの幹部という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

Michaelbumの言葉に時間が止まった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またRichardPathyがやってきた。随分とご機嫌な様子だ。RichardPathyは1歩もその場を動こうとしなかった。

もはや現実を直視する事はできないようだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またRichardPathyがやってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。RichardPathyは辺りかまわず罵った。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またAlvinPneumがやってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またDouglasSoyncがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。DouglasSoyncはつっけんどんな態度でこう言った

この台詞を最後にしてこの老人は旅立った・・・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またWesleyVesがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。WesleyVesは最近の彼女がいかに腹立つかを力説しはじめた。

冗談にしては笑えない。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またGerardodutがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

小生の意識はGerardodutの鼻の穴から伸びている一本だけ長い毛に釘付けで、話を聞いている余裕はなかった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またVinceAxiotがやってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。VinceAxiotは辺りかまわず罵った。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。