朝方、何回かこの店を利用している若者が入ってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

終始口元を押さえている。口臭を気にしているようだ。

朝方、何回かこの店を利用している二枚目が入ってきた。二枚目はレディを探しているらしく、Ralphgaumbはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

若い頃は誰でも過ちを犯すものだ。

朝方、何回かこの店を利用している色男が入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。Caseyhorは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

「ゴミだって燃えるんだよ！」色男はそう言いたかったに違いない。

朝方、何回かこの店を利用しているプリンスが入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。Caseyhorは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

多分自分でも何を言っているのか分からないのだろう。

朝方、見馴れない一人の優男が店に入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

独り言なのだろうか・・・・・？

朝方、前に見たことがある女殺しが入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。何を思ったのか彼女の話しをはじめた。

大した内容ではなかった。

朝方、何回かこの店を利用している二枚目が入ってきた。二枚目はレズビアンを探しているらしく、Caseyhorはいかにレズビアンというものが素晴らしいかを主張し始めた。

なぜここまで自信たっぷりに話せるのだろうか。・・・・理解に苦しむ。

朝方、前に見たことがある中年が入ってきた。Ralphgaumbはウィンクを店にいた生娘に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

ここにも一人、季節の終わりに取り残された中年がいた。

朝方、何回かこの店を利用している老人が入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。Caseyhorはつっけんどんな態度でこう言った

Caseyhorの言葉に時間が止まった。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある学生が入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。Ralphgaumbは1歩もその場を動こうとしなかった。

股間を掻くのだけはやめてもらいたいものだ。