大分夜も遅くなった頃、この店の常連のJamesUnamiがいつものように入ってきた。言わずと知れたJamesUnami団のボスだ。JamesUnamiはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

JamesUnamiを警察に通報するべきか悩むところだ・・・。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のJamesUnamiがいつものように入ってきた。この前新聞に載っていたホモだ。JamesUnamiはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

そんな事よりさっさとヅラを直したらどうだ。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のDenniscekがいつものように入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

そんな事を言っても愛する人は戻ってこない。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のRalphFarがいつものように入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。小生に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

この店でのトラブルはごめんだ。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のDenniscekがいつものように入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。Denniscekは最近の女がいかに腹立つかを力説しはじめた。

とても女を恐れている。小生はそう直感した。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のDenniscekがいつものように入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。Denniscekは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

あまりにも必死だったので小生は思わず吹き出してしまった。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のRalphFarがいつものように入ってきた。RalphFarは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。RalphFarはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

そういう話は犬にでもしてもらいたいものだ。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るRalphFarが入ってきた。今夜は最悪の気分だ。レディから教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

最近話題の中心人物は誰かって？勿論目の前にいるこのRalphFarさ。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のJamesUnamiがいつものように入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。得意万面で初恋の話をしだした。

JamesUnamiは一度医者に診てもらった方がいいかもしれない・・・。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のDenniscekがいつものように入ってきた。Denniscekが入ってくるなり店内が静まりかえった。Denniscekは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

この後、Denniscekは出入り禁止にさせてもらった。