朝方、この店の常連のGeorgeBupがいつものように入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。GeorgeBupはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

愛されたい。小生にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

朝方、見馴れない一人の御曹司が店に入ってきた。JocelynHafと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

JocelynHafは何故か自分の携帯電話が鳴ることに酷く怯えているようだった。

朝方、この店の常連のDavisDipがいつものように入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。DavisDipは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

そう言って小粋なステップでダンスを踊った。

朝方、この店の常連のGeorgeBupがいつものように入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。GeorgeBupは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

朝方、この店の常連のGeorgeBupがいつものように入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

セクシーダイナマイトとギャンブルと酒の話。この老人には3種類の話題しかない。

朝方、見馴れない一人の老人が店に入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。Nancylizはつっけんどんな態度でこう言った

この台詞に何の意味があるというのか・・・・・・。

朝方、この店の常連のGeorgeBupがいつものように入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

小生に何か期待している口ぶりだ。

朝方、この店の常連のGeorgeBupがいつものように入ってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。GeorgeBupは小娘から聞いたという話をしだした。

・・・そして無情にも時は流れていった。

朝方、この店の常連のDavisDipがいつものように入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。DavisDipはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

終始口元を押さえている。口臭を気にしているようだ。

朝方、この店の常連のGeorgeBupがいつものように入ってきた。GeorgeBupはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

GeorgeBupは人の話を全く聞こうとしなかった。