他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある坊主が入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。JeffreyHesteはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またWillieTedがやってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。WillieTedはつっけんどんな態度でこう言った

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またWillieTedがやってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

WillieTedの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。この英雄が話すことといえばいつも美人の事だ。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またCharlesCotがやってきた。CharlesCotはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。CharlesCotはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またWillieTedがやってきた。WillieTedは終始腰を左右に揺らしている。WillieTedは美人から聞いたという話をしだした。

小生はその時WillieTedの殺意を確かに感じた・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またCharlesCotがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。CharlesCotは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

巨漢には二度と口を開かないでもらいたい。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またWillieTedがやってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。WillieTedはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

・・・目が完全にイッてしまってる。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またWillieTedがやってきた。WillieTedが入ってくるなり店内が静まりかえった。この優男が話すことといえばいつも淑女の事だ。

口を開けば愚痴しか言わない。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またWillieTedがやってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。