まだ日も高いうちに、またErnestotumがやってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。Ernestotumはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

多分自分でも何を言っているのか分からないのだろう。

まだ日も高いうちに、この店の常連のJosephInjetがいつものように入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。JosephInjetはつっけんどんな態度でこう言った

何を言いたいのかサッパリ分からない。

まだ日も高いうちに、またErnestotumがやってきた。二枚目は美人を探しているらしく、Ernestotumは辺りかまわず罵った。

うん？どっかで聞いたような台詞だ・・・・・。

まだ日も高いうちに、この店の常連のJosephpaWがいつものように入ってきた。JosephpaWはウィンクを店にいた妖婦に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、JosephpaWは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

そう言って、得意の嘘泣きをはじめた。

まだ日も高いうちに、この店の常連のCharlesbotがいつものように入ってきた。Charlesbotは店内中の妖婦に投げキッスをし、小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

そう言いながらもセックスアピールを忘れない。

まだ日も高いうちに、この店の常連のJosephpaWがいつものように入ってきた。JosephpaWは店内中のお嬢さんに投げキッスをし、JosephpaWは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

JosephpaWの言葉に時間が止まった。

まだ日も高いうちに、この店の常連のJosephInjetがいつものように入ってきた。店に入る前からJosephInjetは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。JosephInjetはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

もはや現実を直視する事はできないようだ。

まだ日も高いうちに、この店の常連のCharlesbotがいつものように入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。Charlesbotはセクシーダイナマイトから聞いたという話をしだした。

そんな事を言っても愛する人は戻ってこない。

まだ日も高いうちに、この店の常連のErnestotumがいつものように入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

まだ日も高いうちに、この店の常連のCharlesbotがいつものように入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。こそ泥という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

この台詞を最後にしてこの紳士は旅立った・・・・・。