店も賑わいを見せる頃、またKennethbugがやってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。Kennethbugは辺りかまわず罵った。

そういう話は犬にでもしてもらいたいものだ。

店も賑わいを見せる頃、またDavidgamがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。Davidgamは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

店も賑わいを見せる頃、またKennethbugがやってきた。Kennethbugというふざけた名前の男だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

Kennethbugは一度医者に診てもらった方がいいかもしれない・・・。

店も賑わいを見せる頃、またKennethbugがやってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。Kennethbugはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

この後、Kennethbugは出入り禁止にさせてもらった。

店も賑わいを見せる頃、またKennethbugがやってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。Kennethbugはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

そう言って体をピクピク痙攣させた。

店も賑わいを見せる頃、またKennethbugがやってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

社会に対する怒りを小生にぶつけてきた。

店も賑わいを見せる頃、またKennethbugがやってきた。Kennethbugは店内中のレディに投げキッスをし、額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

読者諸君にここでタネを明かそう。中年はこの時重大な嘘をついていた。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の優男が店に入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。DanaVagは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

思ったほど面白い話ではなかった。

店も賑わいを見せる頃、またKennethbugがやってきた。Kennethbugが入ってくるなり店内が静まりかえった。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

これのどこが笑える話なのだろうか？

店も賑わいを見せる頃、またDavidgamがやってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。Davidgamはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

愛を捨てたDavidgamの言葉はあまりにも悲しかった。