まだ日も高いうちに、またJamesUnamiがやってきた。JamesUnamiが入ってくるなり店内が静まりかえった。JamesUnamiは今の仕事のノミ屋を辞めたいというような話をしてきた。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

まだ日も高いうちに、またJamesUnamiがやってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。この優男が話すことといえばいつも小娘の事だ。

JamesUnamiは一度医者に診てもらった方がいいかもしれない・・・。

まだ日も高いうちに、またRalphFarがやってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

この後、RalphFarは出入り禁止にさせてもらった。

まだ日も高いうちに、またJamesUnamiがやってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。JamesUnamiは辺りかまわず罵った。

・・・目が完全にイッてしまってる。

まだ日も高いうちに、またJamesUnamiがやってきた。JamesUnamiはウィンクを店にいたレディに送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、なぜか、宝塚口調で喋り出した。

社会に対する怒りを小生にぶつけてきた。

まだ日も高いうちに、またRalphFarがやってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

読者諸君にここでタネを明かそう。未成年はこの時重大な嘘をついていた。

まだ日も高いうちに、またDenniscekがやってきた。二枚目はオバサンを探しているらしく、Denniscekは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

要は小生にもノミ屋を薦めているのである。

まだ日も高いうちに、またDenniscekがやってきた。Denniscekが入ってくるなり店内が静まりかえった。ノミ屋という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

これのどこが笑える話なのだろうか？

まだ日も高いうちに、またRalphFarがやってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。RalphFarは辺りかまわず罵った。

愛を捨てたRalphFarの言葉はあまりにも悲しかった。

まだ日も高いうちに、またJamesUnamiがやってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか小生にそれをぶつけてきた。

JamesUnamiは何故か自分の携帯電話が鳴ることに酷く怯えているようだった。