大分夜も遅くなった頃、またShannonRoxがやってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。この優男が話すことといえばいつも箱入り娘の事だ。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

大分夜も遅くなった頃、またShannonRoxがやってきた。ShannonRoxという名前は覚えるのに一苦労だ。得意万面で初恋の話をしだした。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

大分夜も遅くなった頃、またJamesBinlyがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。JamesBinlyはいかに女王様というものが素晴らしいかを主張し始めた。

とても女王様を恐れている。小生はそう直感した。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のEthanslasyがいつものように入ってきた。二枚目はチャック全開に気づいている様子もない。Ethanslasyはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

Ethanslasyの話を聞いていると小生まで憂鬱になる。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のLeroyIdewsがいつものように入ってきた。二枚目はチャック全開に気づいている様子もない。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

そういう話は犬にでもしてもらいたいものだ。

大分夜も遅くなった頃、またShannonRoxがやってきた。ShannonRoxが入ってくるなり店内が静まりかえった。ShannonRoxはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

大分夜も遅くなった頃、またShannonRoxがやってきた。ShannonRoxは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。ShannonRoxは思い出したかのようにこう言い出した。

小生はその時ShannonRoxの殺意を確かに感じた・・・。

大分夜も遅くなった頃、またShannonRoxがやってきた。店に入る前からShannonRoxは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。ShannonRoxはつっけんどんな態度でこう言った

この後、ShannonRoxは出入り禁止にさせてもらった。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のLeroyIdewsがいつものように入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。LeroyIdewsはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

・・・目が完全にイッてしまってる。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のEthanslasyがいつものように入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。Ethanslasyは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

社会に対する怒りを小生にぶつけてきた。