店も賑わいを見せる頃、またTysonsidayがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。小生にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

自虐的ジョークがお得意のようだ。

店も賑わいを見せる頃、またTysonsidayがやってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。Tysonsidayはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

だがその目元は全く笑っていなかった・・・。

店も賑わいを見せる頃、またTysonsidayがやってきた。Tysonsidayは店内中の女に投げキッスをし、一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

中年には二度と口を開かないでもらいたい。

店も賑わいを見せる頃、またTysonsidayがやってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。Tysonsidayは1歩もその場を動こうとしなかった。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

店も賑わいを見せる頃、またTysonsidayがやってきた。Tysonsidayはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。Tysonsidayは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

口を開けば愚痴しか言わない。

店も賑わいを見せる頃、またTysonsidayがやってきた。Tysonsidayと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

店も賑わいを見せる頃、またTysonsidayがやってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。ミスから教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

そう言いながらも目線は先ほど店に入ってきたミスに釘付けである。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人のダンディが店に入ってきた。今夜は最悪の気分だ。Cynthiainsomはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけのダンディだ。

店も賑わいを見せる頃、またTysonsidayがやってきた。Tysonsidayはウィンクを店にいた乙女に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、Tysonsidayは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある旦那が入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。Maryslは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

そう言ったMaryslの表情は酷く疲れていた。