朝方、またDonaldToiseがやってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

これのどこが笑える話なのだろうか？

朝方、またDonaldToiseがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。小生しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

愛を捨てたDonaldToiseの言葉はあまりにも悲しかった。

朝方、またLloydSabがやってきた。LloydSabと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

LloydSabは何故か自分の携帯電話が鳴ることに酷く怯えているようだった。

朝方、割とよく来るGilbertmuHが入ってきた。GilbertmuHと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。GilbertmuHは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

店内の客全員がGilbertmuHを優しい眼差しで見つめていた。

朝方、またStacyBekがやってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。StacyBekは周りを警戒するようにこう言い出した。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

朝方、またDonaldToiseがやってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。DonaldToiseは年増から聞いたという話をしだした。

年増とギャンブルと酒の話。このミスターには3種類の話題しかない。

朝方、またStacyBekがやってきた。StacyBekはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。StacyBekは大和撫子から聞いたという話をしだした。

このStacyBekという男性はどうも何かを隠している・・・・・・。

朝方、またWilliamSwawlがやってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。得意万面で初恋の話をしだした。

小生に何か期待している口ぶりだ。

朝方、またDonaldToiseがやってきた。二枚目はレディを探しているらしく、小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

この二枚目の何を信じればいいと言うのか。

朝方、またDonaldToiseがやってきた。DonaldToiseは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

DonaldToiseはその曇った瞳で何を見ていたのだろうか。