他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のRobertZotがいつものように入ってきた。RobertZotは店内中のマダムに投げキッスをし、RobertZotは小生を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またGavinCexがやってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。小生のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のRobertZotがいつものように入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。RobertZotは令嬢から聞いたという話をしだした。

中身の無い色男だ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またGavinCexがやってきた。この前新聞に載っていたホモだ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

そう言ってGavinCexは不気味にはにかんだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またGavinCexがやってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。GavinCexは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

何度も聞いた話だった・・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のRobertZotがいつものように入ってきた。RobertZotはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。RobertZotは何を思ったか一冊の本を取り出し、小生に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

何人もの人がこの言葉に騙されて来た。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またGavinCexがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。GavinCexはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

GavinCexは何が面白かったのか自分の話で爆笑していた・・・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またGavinCexがやってきた。店に入る前からGavinCexは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。GavinCexはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

今時こういう発言をする人間がいるだろうか？

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のRobertZotがいつものように入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

そう・・。RobertZotは生き地獄を味わってきたのだ。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のRobertZotがいつものように入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。小生を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

その時RobertZotは子犬のように震えていた。